物憂げな空
貴方は、私の事
覚えているだろうか?
空越しに目が合う...
なんてこと、無いか
もう居ないって、思い知らされるわね
小さな命
それは
たった一つの命
儚い命
脆い命
軽い命
だから
人間が守らなければならないのに
人間が生み出さなければならないのに
人間が育てければならないのに
人間が分からなければならないのに
なのに
たった一つの命を守れやしない
儚い命を注意深く見ることさえできない
脆い命を優先することさえできない
軽い命の上の重いものをどかすことさえできない
けれど
たった一つの命を隠すことができる
儚い命を見捨てることができる
脆い命を粉々にすることができる
軽い命の上にずっしりと重いものをのせることができる
なぜか?
簡単だ
自分のことでは無いから
責任なんて、最初から取る気なんてないから
きっとそういう奴らはな
人の重みを知らない
その人が居なくなって困ること
その人が辛くなったらどうなるかということ
その人が被害者になったら危うい立場になること
その人が感じた苦しみや悲しみの全て
知らないんだ
そんな馬鹿な人間が
この世にいるなんて、悔しいことだよ
でもな、そういうことをできるのが
人間なんだ
それができない人間なんて居ない
被疑者が容疑者になるとき
容疑者が被疑者になるとき
きっと、その全貌が見える
その時まで大人しく待つことしか
私たちにはできない
Love You
ごめんなさい
あの時、そう言えていたら
きっと、こんなことにはなってかった
でも、あの時はあんな人じゃなかったから...
そんな事言えなかった
Love You?
馬鹿げたこと言うなよ...って
泣いたら殴られて
不倫だってするし
金はすぐに借りる
でも、返しては来ない
私のことを、お母さんか奴隷だとでも思ってるのよ
はあ...今日こそ言うの
もう言いなりなんかじゃない
あんな甘い言葉には惑わされない
「帰ってきたよー、彼女ちゃん」
「ILoveYou、僕の天使」
なんなのよ、今更考えてみたけど
気持ちが悪い
今日は言えるわ
私は変わった
強くなったの
「あら、帰ってきたの」
「ILoveYouなんて...あんたにはI hate youがお似合いだわね」
「え?」
「今までのこと、全部忘れて終わらせる」
「私が奴隷だなんて、思えるのも今日までよ」
「はあ?お前は俺の...」
「それじゃ、さよなら」
「おい!待てよ!」
バシンッ
「いった...何してくれてんだよ!」
「一生地べた這いつくばって、もう目の前に現れないで!」
「次視界の中に入ったら、ビンタだけじゃ済まないわよ!」
「え...!?」
Loveyouなんて、軽々しく使わない方がいいって事ね
太陽のような
その笑顔
やっぱり、来てよかったな...
でも、明日は雨予報だって
...あ、曇り始めた
はあ、アイドルのライブはやっぱり屋内だよな
0からのスタート?
そんなものありゃしない
なんだって、1から始まるんだよ
0は、何も無いんだ
でも、0.1は何かあるだろ?
0は境目なんだよ
だから、境目からのスタートなんてない