小さな命
それは
たった一つの命
儚い命
脆い命
軽い命
だから
人間が守らなければならないのに
人間が生み出さなければならないのに
人間が育てければならないのに
人間が分からなければならないのに
なのに
たった一つの命を守れやしない
儚い命を注意深く見ることさえできない
脆い命を優先することさえできない
軽い命の上の重いものをどかすことさえできない
けれど
たった一つの命を隠すことができる
儚い命を見捨てることができる
脆い命を粉々にすることができる
軽い命の上にずっしりと重いものをのせることができる
なぜか?
簡単だ
自分のことでは無いから
責任なんて、最初から取る気なんてないから
きっとそういう奴らはな
人の重みを知らない
その人が居なくなって困ること
その人が辛くなったらどうなるかということ
その人が被害者になったら危うい立場になること
その人が感じた苦しみや悲しみの全て
知らないんだ
そんな馬鹿な人間が
この世にいるなんて、悔しいことだよ
でもな、そういうことをできるのが
人間なんだ
それができない人間なんて居ない
被疑者が容疑者になるとき
容疑者が被疑者になるとき
きっと、その全貌が見える
その時まで大人しく待つことしか
私たちにはできない
2/24/2024, 10:30:30 AM