空を見上げると、少年時代の夏の日々が思い浮かんだ。雲ひとつない青空の下、田んぼのあぜ道を駆け回ったあの頃。太陽の光が肌を焦がし、セミの鳴き声が響き渡る中、友達と一緒に夢中で虫取り網を振り回していた。
ある日、雲が形を変えているのを見ながら、僕は空を飛ぶ鳥に憧れた。自由に空を飛び回る姿は、まるでどこにでも行ける希望の象徴だった。鳥になりたい、世界をもっと広く見たいと思ったものだ。
成長してからも、ふとした瞬間に空を見上げると、あの頃の感覚が蘇る。忙しい日常の中で忘れかけていた冒険心や夢を思い出させてくれる。それは、心の奥底にある無邪気な願いと、未来への期待が交差する瞬間だった。
大人になった今でも、空を見上げることで自分の原点に立ち返ることができる。そして、再び前を向いて進む勇気をもらえるのだ。空は、過去と現在、そして未来を繋ぐ永遠のキャンバス。今日もまた、空を見上げて新たな一歩を踏み出す決意を新たにした。
#創作 空を見上げて
これで終わりにしよう
まさかこれが彼の最期の一言になるとは...
ねぇ俺たち別れよ
俺疲れちゃった生活も忙しくなって
恋愛との両立できなくなった
そっか綾瀬君いつもお仕事頑張ってるもんね
私の愛が重すぎたのかな?たくさん迷惑かけたよね
でもこれでもう迷惑かけることもないね
今までありがとう 楽しかったよ 綾瀬君がいたから私強くなれた ありがとう
それから何ヶ月か経って
何でこんなに道が混んでるんだ?
事故かなんかだろうか
しばらくして救急車が通る
俺はスマホを取り出して調べた
目にすると嫌な予感が俺を彷徨いつけた
嘘だろなんでどうして
綾崎さんが事故で亡くなった
頭が追いつかなくなった 嘘だと言ってくれ
俺のせいで俺が手放したから
俺は頭が真っ白になった あの時俺が振ったからだ
彼女の言葉が蘇ってくる
あの時の言葉 「綾瀬君がいたから私は強くなれた」
それは遠回しに強く生きる理由をくれてありがとうと言ってるようだった
俺が手放したからこんなことになったんだ
俺のせいで他人にまで迷惑かけて
これじゃあ俺殺人未遂じゃないか
これでもう俺の人生は終わりだ
車の中で号泣した その日最期の夜を迎えた
#創作 事故で失ってしまった彼女