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7/2/2023, 11:33:53 AM

きつい日差しに目を焼かれても
外を見る

そこにあなたがいたから


#26 お題:日差し

7/1/2023, 11:48:12 AM

数時間後の小テストが
半年後の期末テストが
数年後の受験の合否が

そのどれもが恐ろしくて
追い立てられるように籠っていた
空調の効いた肌寒い自習室の窓からは

暑そうで蒸しそうで眩しそうで
影もできないほどの晴天が青く広がっていて

問)まだ涼しさの残る朝靄の中から、月が中天に昇る頃までその部屋にいる彼女は、何を思ったでしょうか

答)

またいつものように手が止まる筆記問題の
解答欄の上に落ちた染みは
消しゴムで容易に消せないものでした


#25 お題:窓越しに見えるのは

6/25/2023, 11:07:33 AM

繊細
薄幸
痩身
蛍光
夢幻
華奢

内からもれ出る淡い光で
薄ぼんやりと
頼りなく
夜にゆらめくような
やわい初花


そんな花が身のうちに、宿っているような
容姿だったら良かったのにと

まぁ

切実でもない
ゆるい妄想


#24 お題:繊細な花

6/23/2023, 10:54:37 AM

うどんより焼きそばが良い
魚より肉だし、当たり前だが野菜は嫌いだ
いつまで経っても、運動のできるやつは一目置かれて
グラビアとエロ本の1位も不動のまま

お互い痛いところは、テッパンの笑い話にして
コンビニでしか買わねー傘はいつもお揃いで
何回も盗まれて

あのころはー、なんてさ
なぁ

あの頃の話ができるお前と
ラムネの代わりにジョッキ打ち付けるようになっただけで

あとはなーんも変わんねぇ
腹回りのでかい、老けたクソガキさ


#23 お題:子供の頃は

6/21/2023, 11:02:15 AM

真っ白な紙に、ぼたりと落ちる。
不浄を汚す汚点に見える。
両手を差し込み、身を委ねてみる。
呑み込む深さに温もりを知る。
風に靡かせ、身に纏ってみる。
権威の甘さに、舌が痺れる。

傍らに腰掛け、瞼を開く。
溶け合う境目。
はじまりは、黒。


#22 お題:好きな色

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