遠くの空へ
空を見上げる
雲が流されている
バイバイっていつものように見送る
でもねふと思ったんだ
空を見上げ続けるなら
例え姿形が変わっていても
お帰りかもって
世界中の人々が大地に寝転び空を仰ぐ
千変万化の空に思いを馳せたら
自分の行為が巡って自分に返ってくることに気づくだろう
空は広いって?高いって?
皆そう思うよね
実は遠いも近いもないんだよ
地球上で皆が共有しているものだから
!じゃ足りない感情には顔マークを付ける
これでプラスの気持ちを伝えられたわと
手っ取り早く送信ボタンを押す
ボキャブラリーが貧弱になってきたのを薄々感じている分、その裏返しの様に絵文字を多用する罪悪感がおりのように溜まる
でも加齢による物忘れが相まって言葉を使うにも自信が持てないし
沢山の引き出しは今の自分には使いこなせない。…ままよ…
---------------
最近、舟を編むというTVに目覚めさせてもらった気分だ
装丁に見惚れる
かつて
言葉の海から 言の葉を掬い 送る/受け取る
そんな楽しみの風に吹かれていた自分
詩が好きで行間を渡る鳥になっては
イメージの世界へ自由に羽ばたいて行っていた思春期
10年前
記憶力を過信して断捨離の名の下に手放した沢山の詩集…中也までもを
そして
あの頃の快感を思い出してしまった今
!+顔文字じゃ足りないよ
私が私であるためにどうするか
日記から私の言葉を採集してみるか
君がみた景色
今月はきみの誕生月
80年前
きみは生まれた
極限のどん底だったこの地に根ざして
よくぞ生き延びたものだ
守られ生き抜いた証が君そのもの
寿命尽きる日がきても
私達がきみを生かし続けていくよ
そのために教えて欲しい
今まで君がみて来た景色を
今何をみて
明日に何を思うのか
沈黙の中できみが語って来たことを
きみの口から直に聞きたい
真夏の記憶ー海辺の町あるある?
子供の頃
母が屋根の庇の上に布団を敷いて干していた
唇が紫色になるまで目の前の海で遊んでは走り帰る
冷えた身体を温めるのは
屋根の上に並べて干した敷布団の上
タオルケットをかぶって寝そべる
屋根上の岩盤浴
上熱と下熱が
たまらなく気持ちよかった
タオル越しの太陽を独り占めしていた
こぼれたアイスクリームをもとへは戻せない
ましてやトリプルをオーダーしたのだから
修正不可!
私達の青春
出会った頃には戻れない
際立つ個性の3人だったから
高みを目指し積み上がるはずだったのに
まるでアイスクリームの様に柔だった
熱くなればなるほど流れ落ち
指の隙間からこぼれ落ち
悲鳴とため息が加速する
抜け殻の様なコーンを手にして呟く
修正不可?