欲望
君といつまでも話していたい。
君といつまでも手を繋いでいたい。
君といつまでも笑っていたい。
君の笑顔をいつまでも隣で見ていたい。
君への愛をいつまでも言葉にしていたい。
君といつまでも一緒にいたい。
私の欲望はいつまでも尽きない。
今じゃあ、君と居たいと呟いても痛いだけで私の欲望だけが
生き延びてしまった。
遠くの街へ
恥ずかしそうに笑うあなたの顔。風に揺れる髪。
あなたの姿を思い描いても、そこに私の姿はないの。
二人で並んで歩く姿を写し出しても、すぐさま涙に滲んでしまう。
もう一度最初から新しいストーリーを始めたとて、デジャヴで片付けられてしまいそう。
あなたへ渡しそびれた言葉は今でも手の中にある。
拳を空へと放したら、この言葉たちはあなたのもとへ届くのかな。
あなたが芽生えさせた恋心とともにあなたのいない遠くへ。
もう二度とあなたに会えなくていい。
あなたからもらったブレスレットと思い出を持って遥か彼方、誰も二人を知らない遠くの街へ。
現実逃避
春の日差しの中、あなたを想い眠る。
少し強い風が私の頬を撫でた。
乾燥した風だったけど仄かに暖かさを持っていた。
あなたは今何をしているのだろうか。
昨日から既読のつかないメッセージを眺めながらあなたを想像する。春めいた服装、風に揺れる黒髪を作り出す。
そんなことしたって、もうあなたは私の隣にいないのに。
幻想と妄想の混じった今に傷つく私。
狂ってしまう前にあなたの姿を浮かべながら遥かな逃避行。
あなたは幻想と遊ぶことをを現実逃避と笑いながらつっこんでくれるかな。
君は今
さっきまでは何気なく話が続いていたのにどうして間が空くようになってしまったの。親に呼ばれて一瞬スマホを見ていないだけだよね。もしかしたらお風呂に入っているのかも。
何にせよ、たまたまだよね。
僕だけとお話ししていようよ。
君は君の好きな人と連絡しているなんて思いたくない。
早く既読をつけてよ。
早く僕の気持ちに答えてよ。
不安。
君は今、何をしているの。
物憂げな空
今日は少し早めに学校に着いた。自分以外誰もいない教室はいつもとは違う表情をしているように見えた。
自分の席に座り、ゆったりとしていると君が登校してきた。この広い教室に二人以外誰もいない。
窓の外はざぁざぁと雨が降っている。
君は雨に降られて少し萎えているようだった。
他の人がいると話しかけにくいけど今なら君に話しかけられそうな感じがした。
雨に濡れたワイシャツと水でまとまった髪の毛。
シャンプーの香りがしそうだった。
君とのお話は盛り上がってしまった。
いつの間にかクラスメイトが半分くらい登校していた。
物憂げな空に対して晴れやかな私の気持ち。
雨の日最高じゃん…!