圭昭

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2/24/2026, 5:06:16 AM

Love you

あなたにI love you と伝えたかったのに口をついた言葉は、「月がきれいですね」とあなたを試す言葉だった。
あなたは何も知らないふりして、うんと頷いただけだった。
手を振り夜の闇に消えて行くあなたの背中を見つめ立ち尽くす。
一人歩く帰り道、気付いたのはあなたを試した私はあなたに試されていたこと。

2/23/2026, 7:01:39 AM

太陽のような

あなたは沈んだ私の気持ちを浮かれるほどに明るく照らす。
寒い日でもあなたと手を繋げば温かくなる。
冷たい雨の日もあなたとひとつの傘に入ると晴れたような気がする。
隣にいるあなたは春の陽気のような薫り。
日陰にいた私をあなたは日向へと連れ出してくれた。
私からは遠くていつもそばにいる暖かな太陽のようなあなた

2/22/2026, 7:30:15 AM

0からの

今まで君のことを何一つ知らなかったと気づいた。
あなたと出逢ってから今日までの三年間、一度も君の本心に気付けなかった。
俺はいつも自己保身へ逃げて君の方へ駆け寄ることをしていなかった。
ただひたすら、"君が好き"という気持ちだけで今日まで死なずに生きてこれたよ。
前に君が俺に投げ棄てるように言った「私のことを何にも知らないくせに」って言葉が今も胸に埋まらない穴を空けているよ。あの日の君のすすり泣く声をもう俺は聞きたくない。
目の前で純白のベールに包まれ立つ君と俺はずっと生きていけるかな。
1日を過ごすごとにあなたへの愛が離れていくかもしれないことが俺には怖く感じる。
情けない事を考える俺を許してくれ。
本心を語れない俺を愛してくれ。
愛していると堅苦しくて、恥ずかしくて言えない俺は、今日こそは君に"愛してる"と伝える。
君と俺の今日から始まる0からの日々を祝して

2/21/2026, 4:14:14 AM

同情

 アナタに私の今の気持ちがわかるか?私がずっと前から心の底で想い続けていたことをひとつ残らず説明できるのか?アナタが私に向けた好意はいつ何処へ消えていったんだ。ただ、私の心を玩んだならアナタは良い性格してるよ。自分より小さな生き物を狭い籠へと押し込んで、毎日小さくなる愛情をかけるように愛した気分はどうなんだろうな。私には想像もつかないよ。あの時呟いた"孤独"はアナタの勘違いなんだよ。私がその都度、「あなたは決して孤独じゃない」と言う私の気持ちもアナタは知らねぇだろうね。私はアナタの好意に気づいた。だから、アナタを好きになろうと自分を磨き、アナタに足る人へと成り上がった。それなのに、アナタは私の好意を切り捨てた。アナタのよくわからない精神に私は殺されたのよ。アナタが私に言った、「世界で一番愛している」という言葉は飾りだったんだね。あの涙はアクセサリーなんだね。アナタを知らなければ今の私は存在しない。けど、私はこんな言葉にならない気持ちにならなかった。
 こんな私にアナタは同情してくれますか。

2/19/2026, 12:10:07 PM

枯葉

私の好きな人はよく紅葉を見に行く人でした。秋になれば私を毎週末誘って色んな場所の紅葉を見に行きました。しかし、私は枯葉なんかに一向に興味が湧きませんでした。青々と茂っている時には見向きもしないのに、枯れ落ちるときに人々はこぞって美しいと、もてはやす。その様子が私は嫌いでした。それでもあの人に付いて紅葉を見に行ったのはあの人を見るためでした。紅葉に目を奪われるあの人を私は目に焼き付けていました。あの人は私と同じくらいの背丈で横を見るとあの人の横顔をしっかりと見ることができました。けれど、紅葉は上にあるためあの人を見ていると不思議な顔をして私を見返されるのです。その顔が今でも忘れられません。あの人はよく、紅葉のような生き方をしたいと口にしていました。その真意は未だわかりません。しかし、美しく生きるのか色を変えながら生きるという意味だと今は考えています。ある日、あの人は私のもとを去りました。遠く離れた場所へいってしまいました。私はいつまでもあの人の隣であの人の人生が紅葉していくのを見ていたかったです。
再び会ったときにはあの人は紅葉のように紅くなり、枯葉のように冷たくなっていました。

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