ねむ

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11/25/2025, 11:30:08 AM

「赤く、染まった。」
「染まって、散った。」
「いいや、散ってはいない。」
「ではなんと言う?」
「『使命を果たした』、『命を燃やし尽くした』と言うのさ。」
「その犠牲は尊いものだと。」
「ああ。無意味にあらずと。大切な思い出であったと、美しき変化であったと。」
「ひどく遠慮がちな最期でもか。」
「ああ、そこに意味はある。」
「この先に、何も無くともか。わたしが全てを呑むと知ってもか。」
「ああ、赤く燃えた命たちを、ぼくは無駄になんてしない。」
「わたしをも赤く染めるのか。」
「ああ、行路の先を終わりではなく、魂の情景にするために。」

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落ち葉の道

11/23/2025, 10:31:03 AM

ぼくは ぼくのために
きみの砂時計を 止めた

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手放した時間

11/22/2025, 10:43:08 AM

あの日、きみの唇のその鮮烈さに、
ぼくは目を奪われたんだ。

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紅の記憶

11/21/2025, 10:12:32 AM

取るに足らぬ、今この時。
ふと、眼前が撓む。視界が歪む。

脳裏に走る、過去の幻影。
幻影と重なる、眼前の光景。
一つ足りとも、何も違わず、
共鳴し合って、やがて消ゆ。

遠い過去、眠りの中。
記憶整理の果てが導く、
『取るに足らぬ、未来その時』。

時を隔てて、再会し。
ぼくは呟く、「予知夢か」、と。

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夢の断片

11/21/2025, 9:52:02 AM

どうせ暗闇があるだけなのだから、
ぼくを誑かさないでくれ。

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見えない未来へ

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