8/10/2025, 4:05:37 PM
どんなにあたかかな手だとしても、歪んだレンズを通して見れば、怪物の悪しき手に見えるだろう
そうやって世界から、やさしさがまた一つ消えるのだ
「嗚呼、手を伸ばさなければよかった」と絶望の嘆きをつぶやきながら
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やさしさなんて
8/6/2025, 2:17:16 PM
また君に会いたいから、その言葉を使うんだ
もう二度と会えないと知っていても
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またね
8/3/2025, 12:06:10 PM
飲みやすいようにと、君の前に置いてあげた炭酸は、随分とぬるくなっていた。
それを新しいものと取り替える。
「好きだもんな」
無反応なのを分かっていても、つい語りかけてしまう。
「また来たよ」
そう言って君の前にしゃがみ、見つめる。
「もう、あれから一年経つな」
君は答えない。その君に、手を合わせる。
それから、君に捧げた花を新しいものに取り替え、再度飾ってあげる。
君が少しでも寂しくないように。
君がいなくなっても、俺は君を想っていると伝えるために。
手にした炭酸のぬるさが、じわりと時の流れを告げるようで嫌だった。
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ぬるい炭酸と無口な君
8/1/2025, 2:44:28 AM
陽炎か、白昼夢か、
硝子体の庭に君の幻を視る
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眩しくて
7/26/2025, 10:57:08 PM
きみの道の後ろに残る、水滴の痕
きみが諦めずに前へ進んだ証
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涙の跡