早起きして
わくわくしながら
今日 出かける準備をする
寝癖を直して
化粧をして
鏡の前でにっこり笑顔
待ち合わせ時間の30分前に到着
ドキドキ ドキドキ
待ち合わせ時間15分前
ドキドキ ドキドキ
待ち合わせ時間5分前
ドキドキ ドキドキ
待ち合わせ時間5分経過
待ち合わせ時間15分経過
待ち合わせ時間30分経過
あなたは来ない
寝坊かな
スマホからメッセージをいれる
待ち合わせ時間1時間経過
2時間 2時間半 3時間……
今日行けなくなった
そんなメッセージが届いたスマホ
私の時間返して
あんなに楽しみにしてたのに
準備だって頑張ったのに
ドキドキして待ってたのに
なにしてんだろ、私
君よりも
君のことをわかっている
だから早く
堕ちておいで
チクタク チクタク
追いかけっこ
チクタク チクタク
追いかけっ子
チクタク チクタク
追いかけっ娘
チクタク チクタク
追い駆けっk.......................................
君はこれからどこへ行くの?
話しかけても知らんぷり
ツンと澄ました顔をして
私には目もくれていない
今日はいつもより暖かいね
それでも私は話しかける
聞いてても 聞いていなくても
風も強く吹いていないから
気持ちよく過ごせそうだね
ふっと君はこちらに顔を向ける
一緒にお昼寝でもする?
そう告げると
君はこちらにやってきて
私の隣で横になる
私も君の隣で横になる
なかなかに気持ちがいいものだ
そう思っていたら
何かが私の頬にあたった
視線を君に向ければ
「にゃー」
してやったりの顔である
豪華なホテルが見える
何故か私は その中を案内されて
誰かに会うようだ
案内されている最中
見知らぬ三人組が近づいてくる
手のひらサイズのクワガタをもって
『これを一万で購入したい』
そのようなことを言われたが
私には よくわからないことだった
『無理です』
口から出たのはその言葉
それでも、三人組は何か言おうとしてくる
でも、誰かに遮られて
そこで、気づいたら終わっていた