食べて

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10/1/2024, 11:41:08 AM

時間の流れを残酷に感じる。私が会うことができなかったその分、祖母がきちんと小さくなっている。ひとりで暮らす祖母と、全てを捨てて生活できたらどんなに良いか。しかしそんな甲斐性も度胸もない私は、時間が丁寧に教えてくれる祖母の持つ“限り”を見つめ、ほんのときどき寄り添うことしかできぬ己の無力さに身勝手ながら傷ついている。それでも、ひとつでも後悔が残らぬよう、黄昏れに立つ彼女の手をぐっと引き寄せる。そのたびに祖母は笑って「冥土の土産」と繰り返す。私はあといくつ、彼女の土産を増やせるのだろう。

【たそがれ】

9/27/2024, 10:16:41 AM

急な大雨に笑いながら玄関に飛び込めるふたりでありたい。

【通り雨】

9/26/2024, 11:20:57 AM

真っ直ぐに落ちる陽の光とそれに照らされる深い緑の葉に敵うものはないと確信を持っていたが、撤回する。
本日、斜に構えた夕陽を纏う高い雲もなかなかで、

【秋】

9/25/2024, 2:10:04 PM

低い三階のベランダ。
街が低いから、遠山の帯が空に一周してる。

【窓から見える景色】

9/24/2024, 10:57:46 AM

カーテンを跨ぐ白い光がひらひらと床を泳ぎ、
ときどき風に膨らんだ影に飲み込まれている。
泳いで、膨らんで、泳いで、膨らんで。

【形の無いもの】

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