世の、不条理が私の首をぎゅうぎゅうに締める。
世の、理不尽が私の背にずごんずごん伸し掛る。
世の、非合理が私の耳にがつんがつん突き刺す。
それでも、打ち勝たなくちゃ生きていけない。
社会貢献に徹するロボットでも、家に引こもるニートでも、学生でも、猫でも、犬でも、社会人でも。
降りかかるネガティブに打ち勝てないと……
伝えたいことなんて、ないよ。
この場所で、わたしは育った。
辛いことも、楽しいことも、不平等にあって、時々運命っていうものを恨んだこともあるけど。
生きててよかったなんて、そんなことも胸張って言えないけど、私は生きててもいい人間なのかもしれない。
誰かしら、私の周りには私を理解しようとしてくれる人がいた。
私と話して、遊んで、笑ってくれる人がいた。
それだけで、どれだけ生きててよかったと思ってしまったか。
相談したら、真剣に聞いてくれる人がいた。
笑ったら、それ以上に笑ってくれる人がいた。
失敗したら、笑い話にしてくれる人がいた。
無償の好きを受け取ってくれる人がいた。
これだけで私は、身が重たくなるくらい救われてきた。
実は私も生きててもいいのかもしれない。
この場所で育って、人との繋がりが私を強くさせてくれた。
反して、人との繋がりが私を弱くさせる。
ただ、私には私を必要としてくれてる人がいてくれてるようで、嬉しい限り。もうちょっと、もう少しだけ生きてみます。
大切な人たちと出会ったこの場所で。
幸せとは、
何気ない毎日を、友達と過ごせること。
ふとした時に、思い出し笑いができる時。
とある日に、初めて感謝された時。
突然に、親の愛情に気づけた時。
ずっと、好きなものを好きと言えること。
好きな人に、愛していると伝えれた時。
お腹がすいた時に、お腹がすいたと言える事。
今日、しっかりと呼吸が出来たこと。
そして、大事な自分を大事に守り抜いたこと。
世界は理不尽。
毎度毎度、理不尽、理不尽、理不尽、理不尽、理不尽。
大人になるにつれ分かる、理不尽な扱い。
対等が果てしなく遠い。