人が生まれ、時を生き、いつか死ぬ。

それらが一つの物語として、遺されたらいいな
と、思うことがある。

僕らが生きてきた時間、記憶は
いつかは失われ、跡形もなく消えるもの。
今の僕らだって、この瞬間にもきっと
なにかを忘れている。例外なく。

でも仮に、それらが物語として残されたとしたら。
本だったり、ビデオだったり？
なんでもいいから、残されてたらいいな。
それで、僕が終わった時に見返したいんだ。

まぁ、
まだ僕は死ぬつもりなんて
さらさらないんだけど。
まだ続く物語。
一体どんな描かれ方をするのかな。

桜の季節には
少し涙脆くなってしまう

あの日の別れの寂しさ
伝えられなかった想いと後悔

それらも今となっては良い想い出
なんて言えるわけもなく

想い出が起きっぱなしにされて
僕の部屋にずっと在り続けている

オレンジのあかりがうすーくてらす。
そんなせかいで、ぼくだけの
"ひみつきち" にかくれる。
まっくらな"ひみつきち"はすこしこわいから、
でんげんをつけてあかるくする。
そして、ぼくは冒険を始めるんだ。
手のひらの宇宙を。

お姫さまを救いに行く。
友達と一緒に平和を守る。
車を走らせ一位を目指す。
島へと渡り虫取りをする。

色んな世界、色んな星。
今日はどこで冒険しよう。

悲しみに暮れる時は
蒼い雫をこぼす。

憎しみに塗れた時は
紅い闇を垂らす。

感動し心震えた時は
透明な涙を流す。

毎日のように話しているのに
こんなにも遠い場所にあなたはいる
あなたのもとへとんでいけたら、と
なんど、何度思ったことか
こんなにも愛しているのに