お題:鐘の音
私の村は年に一度、教会の鐘が鳴る。
それは、村の守り神が舞い降りてくる日だ。
守り神って言っても、私と同い年の20歳の男性で、
普段は他の守り神の人と住んでるらしい。
その守り神は自分勝手でマイペースだから、
毎年、来る日付は違うし、突然鐘が鳴ることだってある。
それに、みんなから好かれる守り神は、私の恋人でもある。
年に一度しか会えない、彦星と織姫みたいな関係だ。
私は今日も、鐘の音が鳴る教会で守り神を待っている。
お題:つまらないことでも
お願い。
つまらない人間だからって
俺よりもいい人いるよって変な理由を付けて
私から離れていかないで
そんなことを決めるのは私の勝手でしょ
つまらないあなたでもあなたよりいい人がいても
私はあなただけを愛すよ
お題:目が覚めるまでに
見たかった映画を全部見て
ずっと食べたかったワッフルコーンを食べて
満天の星空を見て
漫画を読んで
アニメを見て
推し活をして
あ〜言い始めるとキリがないな…笑
私はもうすぐでこの世から居なくなるけど
夢の中だけでもいいから
私のやりたかった事が叶ってほしい
…目が覚めるまでに
お題:病室
水平線の見える綺麗な海に
家族と来てたり
友達と写真を撮ったり
ビーチバレーしたり
日光浴をしたり
たくさんの人が楽しそうにしていた
私はそれを病室で見ている
こんな憂鬱な時間を私は
窓からみんなの幸せを見れてる
私はこの病室になって幸せ者だ
例え体験できない幸せでも
今は胸を張って幸せ者だって言える
「いつかは私も海行きたいな」
その夢が叶うことは無かった。
お題:明日、もし晴れたら
雨の降る日は君は何故か涙を流している
梅雨の時期は毎日のように泣いている
僕は無い勇気を振り絞って
『明日、もし晴れたらまた君の笑顔を見せてくれないかな』
君は涙を流しながら
『晴れじゃなくても明日は頑張って笑顔になってみる』
その日の夜
君は死んだ
原因は交通事故だ
タイヤが濡れてブレーキが効かなくなり、そこで君が轢かれた。
僕は雨が嫌いになった。