3/19/2024, 12:51:45 PM
胸が高鳴る。とは言ったものの今の私の顔はそんな可愛らしいものではないと断言できた。
一言で言えば高揚感。
自分がレーシングカーであれば大きなエンジン音がしているくらいに興奮を隠せないのだ。
胸が高鳴る
3/18/2024, 2:04:05 PM
条理があってはじめて不条理が浮き彫りになる。
以前から違和感はあった。だがその違和感を言葉にできずにもやもやとしていたのだ。それがこうしてルールが敷かれたことで抵触する条理を指摘できるようになったのは進歩である。
不条理
3/17/2024, 2:46:31 PM
微笑んでいるようで、次の瞬間には泣き出しそうな瞳で笑う。
少し見すぎたのかどうしたのと笑う。
「雨降りそうだなって」
「そうだね。曇ってきたしなんか肌寒いね」
そう足早に事務所を目指す。
「泣いていいですよ」
すると驚いた顔で振り向く。
なにそれと笑った口はやはり歪だった。
「泣かないよ」
泣かないよ
3/16/2024, 4:39:05 PM
怖がりの自覚はあった。
自覚がある以上好んで近づくこともなかった。
にも関わらず、危険に飛び込もうとしている。
今は自分の命もどうでもいいくらいに憎悪の中にいる。
怖がり
3/15/2024, 7:08:33 PM
星が溢れる海の中沈みもせずさりとて浮かびもせずに漂う。
心地のいい揺れを全身で受け止めながら流される。星々もまた移動していた。星座をつくろうにも次にはもう形を変えている。
もしかしたら万華鏡の中だったろうか。
星の正体もわからぬ万華鏡が絶え間なく紋様を変えている。