柔らかい雨

君と私を濡らす雨は
どこか温かくて優しかった
頬に滴る雫がくすぐったくて
ビショビショで泥だらけのお互いを見て笑い合った
バスで隣の席に座った君の濡れた服が冷たかった
冷えきった手で私の手に触れ
温かいねって言った君の顔が忘れられない

海へ

君とみた海で
君とみた朝焼けを
もう一度
君と見たかった
叶わないって分かってても
願ってしまう自分がいる

空を見上げて心に浮かんだこと

雲ひとつない快晴の下
暑苦しいグラウンドと
汗と少しの血の匂い
君は少し気だるげに
でも爽やかな笑顔を浮かべて走っていたんだ
その背中を酷く懐かしく思い出す

1件のLINE

通知が来た
君かもしれない
って淡い期待を抱いて
でもそんな期待はすぐにかき消される
そうだよね、君から来るはずがない
いつまでも君からの返信を待ってる
私がバカバカしい

織姫と彦星

2人は会えたとき何を思うんだろう
好きな人に一年に一度しか会えない2人は
それでもずっとずっと愛し合ってて
あぁ、どうか私の代わりに2人が会えますように
きっと私はもう彼には会えないから
だから2人が代わりに幸せな逢瀬が出来ますように