4/6/2023, 8:57:43 AM
ふう、とため息一つ。
それから、空を見上げて、背伸び。
憎ったらしいくらい好天だった日の夜は、満天の星が煌めく。
窓の外の、そんな景色を恨めしく一睨みして、再びため息。
……わかってる。
なってしまったものは仕方ないってことも。
誰のせいでもないことも。
でも、「もう治らないんだよ」って宣告は、やっぱり残酷。
おしゃれや恋愛や就職に、こんな重荷を背負わないであろう友人たち。
対して「あなたの症状は、難病からくるものです」「完治はしませんが、症状は抑えられます。ただ、ずっとお薬を飲んで、定期的な通院をする必要があります」……って言われる私。
無理しないこと。ストレス溜めないこと。薬は処方どおりに服用すること。……いちいちうるさいよ。
不公平だ。
理不尽すぎる。
何で、私??
窓の向こうの、煌めく星たちが「友人たち」で、病棟の隅っこ、ため息ついてる私を見てる。
悔しい。
この病気のせいで、今年のコンクールも、定演も諦めるしかなかった。
なのに、「人生設計も病気を加味して設計しろ」?「準備が必要だから、節目節目の判断は早めに。報告と相談をお願いね」って、ドクターは言う。
やってられない。ムカつく。
窓の外の、星たちが滲む。
悔しい。
泣いてたまるか。
私は、こんなことで負けたりしない。
絶対、諦めない。
今すぐは無理でも、必ず吹奏楽部に復帰してやる。
そんで、行きたい学校に行って、勉強して、夢を叶える。
見てろよ、星たち。
またここから、立ち上がって歩いていく。
今日から、ここから。
星たちは、私の応援団。
#星空の下で