5/7/2023, 4:15:38 PM
今日は、久しぶりにお出かけの日。
いつも通り駅で待ち合わせて、家へ向かう、所謂おうちデート、と言うやつだ。
あと数駅で、待ち合わせの駅に着く。
ふと窓の外へ目を向けると、さっきまでは無かった雨雲。
「まじか……」
思わず声が漏れる。家を出るときには晴れていたから、傘なんて持ってるわけがない。
まあ、駅についてからコンビニで傘を買えばいいか。
待ち合わせ場所に着くと、アイツは傘を持って待っていた。
「ローレン、また天気予報見てこなかったの?」
なんて言って、こちらをからかうかのように笑ってやがる。
「出たときは晴れてたんだって!!」
「ふぅん、まあいいけど。傘、自分のしかないんだよね。」
そういうことならやることはひとつ。
思いの外雨が強かったのか、家に着く頃にはびしょ濡れになっていた。それをみた𓏸𓏸は、バスタオルで拭いてお風呂に送り出してくれた。
そういえば、知り合ってすぐのときもずぶ濡れの俺を何も聞かずに家にあげて、あったかいお風呂とうまい飯くれたな。
無条件に優しくて。そんな人に、俺は今まで出会ったことがなかった。そこに俺は惚れたんだ。