想像の彼方　
存在するかも分からない時のため
人はただつみ木を積む

『未来』

荒れ地も湿地も砂漠も森も
人交わりて街となる

『街』

史上最悪と私上最悪
並べて想像してみたら
少しちっぽけな悩みに思えた

『最悪』

誰にも言えない秘密でも、君にだけは話そうか。
聞き上手な最愛の友が、文句も言わずに向かいに座る。真剣な眼差しで首をかしげて、どこまで分かっているのだろう。でも君は私の秘密を知ったとて、ジャッジをしない、言いふらさない。
二本足には言えない秘密でも、四つ足の友には明かしてしまう。

狭い部屋で縮こまって膝を抱え
何もできずに未来に怯え
なぜかも分からない罪悪感に身を腐す
そんな永遠のような暗いときを過ごしても
さなぎを割るように狭い部屋から出て
羽化をするときが必ず来る
新しい姿で、あなたも

『狭い部屋』