1/18/2023, 9:59:31 AM
一度は枯れたものたち
渦巻く北風に
ふたたび目を覚まし踊り狂う
これは最後の輝きですか?
足速に去ろうするから
追いかけたくなって
だけど掴まえることなど
誰にも出来なかった
「木枯らし」
1/17/2023, 12:09:58 AM
自分でもがっかりするぐらい
僕には写真のセンスがないから
あまり写真を撮らなくなった
満月も、最果ての景色も
美しいものはみんな
色褪せてこそだから
気の済むまで直視して
忘れるまで覚えていて
そのあとは記憶のどこかに
ひっそりと残ってる
「美しい」
1/14/2023, 12:44:17 PM
君は僕の家族でも恋人でもないけれど
君を思い出すことで僕は
いまを受け入れようとしてる時がある
あの頃のような絶対的な安心感を君の中に見つけて
その安心感を今の僕の中に取り入れたいと、
そう思ってる時がある
僕はずっと君が好きだし、これからも変わらずに好きだと思う
でも、それは恋愛的な何かや
友情的な何かではなくて
もっと神聖なものと言うか
自分の意思ではどうにもならない
ただ君を思うと、懐かしくて懐かして
仕方がないんだ
「どうして」
1/8/2023, 3:16:39 AM
明るい光の中で
また逢いたいと思う
失ってしまったものたちを
呼び戻したいと思う
失われて行こうとするものたちを
呼び止めたいと思う
人にはなぜ、それが出来ないのか
願っても願っても
出来ないのか
1/6/2023, 1:27:48 AM
空のいちばん高いところには
いつも何もない
僕は空に説き伏せられる
そこに何もないことで
納得してしまう
冷たいのに
風が気持ちよくて
もう春が来てしまったのかと
思った
「冬晴れ」