ねぇ、明日雪降るかもだって〜
君は嬉しそうにそう言った…けれど雪が喜べるのは学生までだと僕は思っていた。
ねぇねぇ雪積もったら一緒に遊ぼ〜?
うん、、
あんなに暑かったのに今じゃ息は白くなっている。
楽しそうに遊ぶ君が白い雪と重なって消えてしまいそうなほどに綺麗で、思わず君の手を掴んだ。
どうしたの?
攫われてしまいそうで…
どういうこと?
笑いながら君はそう返した。
雪の中に隠れてる君を見つけられる自信がないなんて情けないなぁ…
だからこの雪が溶けるまでずっと隣にいてね
君の側は暖かいから
私の心のカーテンは朝になっても、夜になっても開かない…
誰かを信じることが怖くて、誰かにさらけ出すことすらできなくて、
ずっと私の中は誰にもみられないの…
でも、ちょっとだけ見て欲しいっていう時もあったりするの、
めんどくさいって思う?思うよね、自分でも思うもの。
こんな自分が何になるんだろう?って、
周りの人はあんなに個性があって、いいなぁ…って思って、ずーっとそんなことを考えて、考えるだけで自分では行動しなくて…
笑っちゃうよね、なにかしたいなら変えなきゃ意味無い…
知ってるよ…
自分で閉めたカーテンを開けるのは自分しか出来ないことも
終点ってほんとに終わりなのかな…
誰かが言った。
終点って終わりって書くんだから終わりだろ
でもさ、それで本当に終わりなのかな…
何が言いたいんだか…
だって人生が終わる時、それは死ぬ時?それを終点って言える?
その先がないって絶対に言い切れる?
終点、綺麗な言葉だなと思う。でも、終わって欲しくない。そんな自分いる。
終わりがないなんてことは絶対にない
どこかで必ず終点はくる。
貴方の終点は何処ですか?
貴方が起きる前に貴方に似合う女になるよ
乾かすのがめんどくさくて短い髪は長く伸ばしてみたの。貴方は褒めてくれる?
大人っぽいメイクに変えてみたの、貴方は気づくかしら?
着る洋服もね、ワンピースとかおとなしめのものにしたの…似合ってるって言ってくれる?
ねぇ、貴方が起きない間に私は随分大人になったのよ?
ねぇ、貴方が目覚めたら私になんて言ってくれるのかしら…
貴方のために変わってみたの、私って気づいてくれるかしら?
褒めてくれる?それとも前の方が好きだった?
ねぇ、早く起きて…私を見てちょうだい
僕は昨日人を殺した…
まだ何も見つかってないが、見つかるのも時間の問題だろう…
最後に彼女に別れを告げて逃げようと思った。
何も知らない彼女の澄んだ目は、まるで全てを知っているような目で、すごく怖くなった
話している最中も、殺したんでしょ?と言われているようで息をするのもやっとだった…
「ねぇ、大丈夫?」
気づかれてないはずなのに…
怖くて怖て仕方がなかった…
君の澄んだ目はどこまで僕を見ているの?