私はあの人の物憂げな空のような瞳が好きだった
願う事なら私のそばで永遠にその瞳を見せて欲しいと思った
けれど、あの人の瞳は私では無いあの子の隣で、晴れた空のような瞳へと変わってしまった
その事実が、私は、悲しくて、悔しくて。
私では無い誰かの隣にあの人が立っていることではない
あの物憂げな空が晴れた空へと変わってしまった事が嫌で嫌で仕方がなかった
だから、今、あの子に裏切られ、私の隣に立つあの物憂げな瞳を大切にしたい
決して晴れることの無い、私だけの空
これからも大切に、大切にするからね
私は地獄に堕ちるらしい
何故?なんで私が地獄なんかに落ちなきゃいけないの?!
確かに私は、虫やら、ネズミやら、猫やら、沢山殺めたかもしれない!
けど、たかだか数センチ、数十センチの小さなことじゃない!
なんでそんな事で地獄に落ちなきゃいけないのよ!!
あんな小さな命の為に、私の大きな命を地獄に落とすなんて信じられない!?
なんで私が地獄に落ちなきゃいけないのよ!!
あなたに伝えたい言葉があった
何年、何十年と一緒にいたが伝えられない言葉だった
いつか伝えられたらと思っていた言葉だった
結局、伝えられなかった言葉だった
「あなたが好きです。一緒にいてくれてありがとう」
今、あなたのお墓の前で、ようやっと伝えられた
私なりの、精一杯の『I love you』
私なりの、精一杯のプロポーズ
私はあの子が嫌いだった
特にあの太陽のような笑顔
皆は好きだと言うけれど、私は嫌いでたまらなかった
だから、嘘をついた
そうしたら、皆があの子から離れていった
そうしたら、あの子のキラキラした瞳が
あの子の太陽のような笑顔が曇っていった
あぁ、今、ようやっと、私あの子が好きになれそうだ
彼女が事後にあった
ニュースにも取り上げられる程の大事故だった
彼女、頭を打ったらしく覚えていないらしい
関係がまた0からになった
ちょうど良い