2/9/2024, 12:33:35 PM
息子が公園で集めてくれた、三本のたんぽぽ。
「まぁま、ありがと。だいしゅき」
元旦那から言われることのなかった素直な言葉。
輝かしい太陽のような笑顔。
三本しか花がなくても、私にとっては十分な花束だ。
――こちらこそ、いつもありがとう。大好きだよ。
〜花束〜
2/6/2024, 9:38:25 AM
ほろり。
自分の気持ちが溢れた。
この世に生まれて、愛するあなたと出逢えた喜びが。
はらり。
また、溢れた。
他の人に盗られた絶望と憎しみが。
ひらり。
横たわったあなたに、溢れた。
あなたに捧げるこの華。
花言葉は――××。
〜溢れる気持ち〜
2/4/2024, 10:21:46 PM
あなたからのキスが欲しい。
自分からだなんて……そんな破廉恥なことできないよ。
あなたから強引に奪って、私の心ごと抱きしめて。
君からのキスが欲しい。
どんな君も可愛くて、愛おしいから。
君から控えめでもいいから、僕の心ごと鷲掴みにして。
〜Kiss〜
2/1/2024, 8:11:33 AM
旅路の果てに、私が手にしたものはなんだ?
仲間?技術?力?それとも、全部?満足するもの全部?
……答えは、分からない。
一番だめな答え。
でも、これは言える。
手に入れるものも多かったけど、
失うものの方が多すぎた。
でもそんなんじゃ、
まだ旅は終われない。
終わっちゃいけないんだ。
〜旅路の果てに〜
1/25/2024, 9:57:10 AM
「キミを、愛しちゃいます」
そう、恥ずかしそうに目を細めて言う君。
指先を小さく交差させ、
照れたように笑う。
オレンジ色に染まった夕陽が、君を照らす。
――男女性別のない君が。
〜逆光〜