何か新しいことを始める時は、いつもお前がいる。
成功したら、一緒に喜んでくれる。
失敗したら、一緒に悲しんでくれる。
それが嬉しくてたまらなくて、
俺もこいつのために何かしてやりたいと思ったんだ。
〜始まりはいつも〜
こんな感情、忘れなきゃいけないのに。
ある日の昼休み。 俺は勝手に学校から抜け出し、一目散に走った。なんだ、これ。勝手に心臓がバクバクしてる。今はやってないけど、元陸上部だから、走るのに離れてる。ただ、アイツから触れられるのには慣れていない。
「ッ……クソッ!!」
なんだよ、男相手にドキッって。あんな冴えないメガネ野郎にっ……なんで!ただほんのちょっと手が重なっただけなのに。アイツのハンカチが落ちたから取ってやろうと思ってかがんだら、アイツも一緒にかがんでて、いつの間にか手が触れてたっていうよくあるようなシチュなのに!!
もう頭の中がこんがらがって、ムシャクシャしている。男が男相手に心臓が高鳴るとか、マジで意味わかんねぇ。こんな気持ち、どっかに捨ててきてやる……!その一心でオレはひたすら走った。
〜忘れたくても忘れられない〜
アタシは、好きだ。
あの子のふわふわしていて、まるで天使のような 輝きをまとっているところが。
あの子と一緒にいると、やわらかな光のようなオーラに包まれて、心の奥底から安心する。
いつか、この気持ちを伝えたい。
でも引かれたら困るから、ずっと言い出せないでいる。
私は、好きだ。
あの子の凛々しくて、カッコイイところが。
何事にも一生懸命に取り組む姿、それに、集中している時の、あの鋭い眼差し。
そんなあの子に、私の心は撃ち抜かれた。
いつか、この気持ちを伝えたい。
でもあの子は、孤高の狼ような存在だから、私なんかが話しかけてもいいか、不安。
〜鋭い眼差し〜
〜やわらかな光〜
子供のようにはしゃぎ疲れて、
僕の背中で寝ている君。
今日はめいっぱい体を動かして遊んだからなぁ……
おいかけっこをして、
僕に勝った時の嬉しそうな笑顔も、負けた時の悔しそうな表情も……君の様々を堪能できて良かった。
次にあった時は何をしようかな。
僕はそっと微笑みながら、昂る鼓動を何とか抑えた。
〜子供のように〜
〜高く高く〜
なんか物足りない時に行った、駅前のクレープ屋さん。
真夏の暑い日に楽しんだ、河川敷。
悲しくて一人になりたい時に行った公園。
一つ一つの場所が、私の放課後を彩った。
どれもが大切な思い出。
今はそれを胸に、自分は社会人として生きている。
〜放課後〜