10/4/2023, 3:25:03 PM
さらり、となびく艶やかな黒髪に、
控えめに飾られる青い薔薇のコサージュ。
このパーティー会場で目立つと言ったら、そうでは無い部類。
煌びやかなアクセサリーは身に付けておらず、
全体が落ち着いた暗めの青でまとめられている。
――そんな彼女を遠目で見ていた時。
コッコッコッとヒールを鳴らして、急ぎ足で来る彼女。
しかも、僕に向かって。
そして目の前に着くなり一言。
「私と一緒に踊りませんか?」
ちょっと息を切らしながら、柔らかく笑う彼女。
僕はすかさず答えた。
「喜んで」
〜踊りませんか?〜
10/4/2023, 7:23:04 AM
私はずっと願い続けている。
もう一度あなたと巡り会うことを。
そして、触れ合えることを……
〜巡り会えたら〜
10/1/2023, 3:44:59 PM
夕日が沈みそうな、
柿色の空。
僕は一人、家の窓辺で頬杖をついていた。
「今日は全然いいこと無かった」って、
一人反省会。
ため息をついてしまう。
あぁ、幸せが逃げて行ってしまうよ。
〜たそがれ〜
10/1/2023, 9:34:29 AM
きっと明日もいいことがあるよ。
大きくないかもしれないけど。
そんなことで不貞腐れてないで、
小さな幸せを大切にしよう。
〜きっと明日も〜
9/29/2023, 2:13:58 PM
聞こえるのは、自分の呼吸音。
心臓の音。
後は、何もしない。
目の前には真っ白な空間。
目を閉じると真っ黒な空間。
再び目を開けると、真っ白。
よくよく見ると、部屋の中心に一本のペンがある。
よし決めた。
今日からこの部屋に自分の思いを綴っていく。
この部屋をうるさくしてみせる。
〜静寂に包まれた部屋〜