9/28/2023, 8:39:33 AM
「ね、雨が明けたね」
「えぇ、そうね」
モダンな内装をした喫茶店。
控えめにジャズ音楽が流れている空間には、二人の男女の姿。
男はブラック、女はお冷。
二人とも窓の外をじっと見つめたまま、そう呟いた。
その後もずっと無言のまま、窓の外を見つめている。
お前らの恋人は、窓の外か。
――俺の惚れた女。
そいつが駄目なら戻ってこい。
俺の元でまた笑ってくれ。
〜通り雨〜
9/26/2023, 4:03:23 PM
真っ赤に染まる山々。
それに伴って、
隣でその風景を眺めている君のほっぺたも、
ほんのり赤く色づいていた。
〜秋🍁〜
9/25/2023, 9:25:38 PM
あの人の心の窓を開けてみた。
中身は空っぽだった。
あそこに座っている人の心の窓を開けてみた。
お金のことしか考えてなかった。
じゃあ、今自分の隣にいる人は……?
自分への愛で満ち溢れていた。
目には見えなくても、
ほわほわと暖かい雰囲気で分かるのだ。
〜形の無いもの〜
〜窓から見える景色〜
9/23/2023, 1:33:50 PM
ジャングルジムのてっぺんに登った時。
私は小さな脳みそで思っていた。
「この場所では、私が一番だ」と。
得意げに思っていた。
でも今は、
それよりももっと大きな場所があるって、
知っちゃった。
〜ジャングルジム〜
9/22/2023, 10:51:29 PM
――聞こえる。
私を非難する声が聞こえる。
気持ち悪い、って。
お前に生きる価値なんかない、って。
思わず耳を塞ぎたくなった。
でも出来なかった。
全て向き合わなきゃいけないから。
「どんなに辛くて苦しくても、嫌なことから逃げるな」
誰かの言葉。
「いつかお前が見返す時が来る。だから、じっと堪えて待っていろ」
今はその言葉を頼りに生きている。
〜声が聞こえる〜