9/19/2023, 1:34:40 PM
貴女と共に、
夜景の綺麗なホテルのバルコニーへ出て、
目の前に広がる景色をゆったりと楽しむ。
街の光がほわほわと煌めいて、
貴女の顔も美しく輝いて。
……このまま時間が止まったら、どれほど良い事か。
〜夜景〜
〜時間よ止まれ〜
9/18/2023, 9:28:46 AM
頭の中はお花畑。
そんな状態がずっと続けばいいのに。
現実なんて見たくない。
なんにも考えたくない。
〜花畑〜
9/16/2023, 2:20:00 PM
「あ、雨だ」
ふと教室の窓を見つめる。
放課後。
私の小声は、誰もいない教室内に響き渡った。
コロリ、と口の中で飴玉が転がる。
(飴玉貰えたのは嬉しいけど……こんな結果じゃなぁ)
好きだった先生への告白。
期待値ゼロの成功率。
そしてもちろん拒否。
申し訳程度の飴玉。
私の目からも涙が落ちた。
〜空が泣く〜
9/16/2023, 4:15:58 AM
「今までありがとう、愛しているわ」
――妻からラインが来た。
僕はベッドで横になってその文章を読む。
自分の体より、スマートフォンの方が温かいのは何故?
目を瞑っていると、また音が鳴る。
送られてきたのは数枚の写真。
近くにある公園で撮ったもの、遠い海に行って撮ったもの……
そして、僕と君が笑顔でピースをしている写真。
僕は微笑ましく思った。
嗚呼、また君に会いたい。
この体が動くのなら。
「……僕も、愛してるよ」
再び目を閉じる。
愛しい妻の声が聞こえたのは、その直後だった。
〜命が燃え尽きるまで〜
〜君からのLINE〜
9/13/2023, 9:13:06 PM
夜が明ける前に、
ブラックコーヒーを啜りながら窓の外を見つめる。
なんの理由もなく、ただぼんやりと。
口内で苦味が泳ぐ。
気分は憂鬱。
そのせいで、もっと苦く感じられた。
〜夜明け前〜