紺色の空に、
星たちが舞い踊る。
それぞれの輝きを放って、
この空を美しく飾り付けている。
そんな星空を、
何も考えず、
ただぼんやりと眺める時が、
私にとって至福のひとときである。
〜星空〜
「お姉ちゃんにバレませんように〜……!」
私はどこにいるかも分からない、神様に向かって手を合わせた。私は今日、悪いことをしてしまったのだ。
それは――お姉ちゃんのプリンを勝手に食べたこと!
私のお姉ちゃんはプリンがとっても好き。だから、毎日欠かさず食べている。休みの日なんて、朝昼晩三食のデザートにプリンを食べている。
……いやぁ、私も別に食べたくて食べたんじゃないよ?ただ、小腹がすいていて……ちょうどそこにあったから!プリンがあったから!!しかも、最近できたお菓子屋さんのが……
あぁ、どうしよう!買って来るって言ってもなぁ〜……行けない距離ではないけれど。でも今のお小遣いが……あーでも勝手に食べちゃったしなぁ〜……
なんて考えているうちに、玄関こら声が聞こえてきた。
「ただいまー」
お姉ちゃんだ!!あぁどうか何とかなりますように……!!
〜神様だけが知っている〜
光がある。
闇がある。
二手に分かれている。
その先に待っているものは、見ての通りだろう。
光なら幸せ、闇なら苦しみ。
多くの人は光を求めるだろう。
だが私は、あえて闇を取る。
どんな時でも、耐えられる力をつけられるように。
真正面から受け止める姿勢を磨くために。
私は闇を取る。
〜この道の先に〜
ボクは、ここで日向ぼっこをするのが大好きだ。
日差しがポカポカと差し込んできて、気持ちいいから。
それに、この家のご主人様はとっても優しいんだ。
一緒に遊んでくれるし、美味しいご飯も食べさせてくれる。
――あ!ご主人様!!
あ……ナデナデ気持ちいいです……
にゃぁ〜……
〜日差し〜
病室の窓から見えるのは、一本の樹木だ。
とっても、とっても大きい。
あの木が季節の移り変わりを表してくれる。
青々とした葉っぱが、赤や黄色に染まって、枯れていって、また葉っぱが茂ってくる。
病室で寝たきりの状態のあたしは、この変化を見るのが好きだった。
あたしが退院できるのは、葉っぱが青くなってから!
あともう少しだよね。
頑張ろ!!
〜窓越しに見えるのは〜