どうして、貴方という存在を知ってしまったのか。
自分の中に宿る私の存在。
たくさんの私。
喜怒哀楽を表現する、たくさんの私が。
いっぱいの思い出を作った。
全部自分だ。
ずっとずっと忘れない思い出が、私という殻の中で静かに眠っている。
〜忘れられない、いつまでも。〜
自分は、ちゃんと生きているのだろうか。
生きていたとしたら、少しでも変わったところはあるのだろうか。
外側だけじゃなく、内側も。
いい方向に変化していたらいいのだけれど。
占いで未来を見てみたい。
自分はどんな風になっているのか、知ってみたい。
だけど、見たくない気持ちもある。
未来を知ってしまったら、今後の生活に面白みが欠けるというかなんというか……、なんだかつまらなくなりそうだから。
〜一年後〜
あれは確か去年の秋頃の誕生日の日。
誕生日プレゼントとして、念願のハムスターを買ってもらった。
その子との初めての出会いは、夏の時。
買い物ついでに、寄ったのはペットショップ。
色んな動物がいて癒されていた中、私は一際目を引いた動物がいた。
それがこの子、ハムスターだった。
あの丸っこくて、茶色の毛並みがふわふわして……
それに、あのうるうるとしたつぶらな瞳。
それからなんと言っても、一つ一つの行動が可愛い。
特にひまわりの種をカリカリと懸命に齧っている姿がとっても可愛かった。
私はそんな姿に、密かに一目惚れしてしまったのだ。
私にとって、初恋となった。
〜初恋の日〜
では、私は何かしらのアクシデントがあって、世界が消えないように願おう。
〜明日世界がなくなるとしたら、何を願おう。〜
これはもう、運命だったんだと思う。
私の人生を大きく変えるターニングポイントだ。
君との出逢いは。
いつも教室の隅で、物静かに大人しく窓を眺めていた私。
そんな時に、「数学のノート見せて欲しい」と、手を合わせてお願いしてきた君。
全然勉強できない。
でも、運動神経は抜群。
「勉強を教えてくれ」って頼まれたら、教えるしかない。
「一緒に帰ろう」って笑顔で言われたら、帰るに決まってるじゃん。
だって、君を好きになってしまったから。
恋愛に興味なんてなかったのに。
〜君と出逢ってから、私は・・・〜