「君の優しさのおかげで」
落ち込んでいて何も出来なかった。でも、君はそっと私の隣に来て声をかけてくれた。「大丈夫?」と。その一言だけでも私の心は落ち着いた。涙が止まらなかった。誰にも相談できず悩んでいた。「自分のいい所は何?私が生きている理由は何?」私は、人に流されやすい。他の子のように、勉強が出来たり、運動が出来たりしない。何でも中途半端な人間だとずっと思っていた。
でも、君と会ってから私の気持ちは変わった。自分の短所ばかり考えるのでは無く、いい所を見つけると決めた。そのために、一生懸命頑張った。やると決めたことは最後までやり、出来なくても諦めず粘った。そうすることで、出来なかったことができるようになった。自分に自信が持てるようになった。これも全て君のおかげ。あの時、泣きじゃくみながら話す私の悩みを最後まで否定せず聞いてくれた。だから、私は、私自身を変えることが出来た。
君「ありがとう」
いつの間にか日は過ぎていた。
試験の日、「どんな問題が出るのだろう」「面接ではどのようなことを聞かれるのだろう」という不安に襲われた。しかし、「自分なら大丈夫」と、思うことで自信を、持つことが出来た。テストでは、難しい問題もあり少し落ち込んだ場面もあったが、最後まで諦めずに解き続けた。面接では、練習していたこと以外のことを聞かれ、一気に緊張と不安に追い込まれた。詰まりながらも、自分の思っていることを伝えれたと思う。そんな、不安を乗り越え、試験は終了した。門の外に出た。その途端安心する気持ちに包まれた。
「フゥ、自分お疲れ様😊」