「まだ知らない世界」
読書は好き。
私じゃない誰かの物語に自分が覗けている気分がして。
自分には味わえない、他の人の心が見れる気がして。
私の"まだ知らない世界"を見せてくれるから。
でも、人から強要されるのは嫌。
「これまだ読んでないの!?」
「人生損してるって」
そういう為に読んでる訳じゃないっていうか、
自分は自分の為に読んでて、
私の知らない世界を相手が見た方が
良いって勝手に言って強要されるのが嫌で。
でも、その中で君が言ってくれた一言がすごい幸せで。
「あ、この本まだ読んでないの!?
いいねいいね、"まだ知らない世界"が目の前にあるなんて、まだまだ楽しみがあるってことだ!」
「風と」
自由にみんなを軽やかに
連れ去っていく風。
風は目には見えなくともあることが分かる。
実体は見えなくとも肉体で感じられるのだ。
風があれば人は独りじゃない。
風はいつでも貴方の側へ。
風が吹く限り誰も独りではないのだから。
「好きだよ」
実際、言いたいんだ。
君のことが"好きだよ"って。
でもなんだか照れくさくて、
友達のままでいた方が...って気持ちもあって。
でもきっと伝えた方がこっちは
きっと後悔しないから、狙うは卒業式
そこで気持ちを伝えるんだ。
そんな気持ちでいたのに。
いたいのに。
君はもう冷たくなっちゃったね。
あーあ、こんなことなら伝えとけばよかった。
でももう伝えられないんでしょ、だから。
"好きだよ"。ずっと。
君がどうなっちゃっても。
...返事、聞きたいなぁ____
「君の声がする」
ほんと、本当に何も無いの。
私から奪えるものはもうきっと無いから。
ねぇ、ねぇ。
君の声が聞こえるのはなんで?
わかんない、わかんないから怖いのよ。
君の声が1番安心出来るはずなのに。
"君の声がする"のにそこに君はいないの。
私が1番分かってるはずなのに。
1番の当事者で君の声作る張本人なのに。
...あー、だからだ。
私が君の声を作ってるからだ。
私の勝手な幻聴だからだ。
____え、じゃあなんで君はいないの?
「永遠の花束」
正直、この世の中は永遠というものはないと思ってる。
だからこそ、人間は変わることを恐れ、
永遠に縋り付くのだとも思う。
かくいう僕も永遠に縋り付く者の1人だ。
自慢したい訳ではないが、僕には彼女がいる。
自分にとってとても大切な人だ。
だからこそ、少しロマンチックに花束を
贈りたいと思っている。が。
花束はいつか枯れてしまう。
彼女との綺麗だった思い出も、
いつかは枯れて消えてしまうのではないか。
そう思わされてしまうのは本意ではない。
だからこそ、永遠とも思える花束を僕は
彼女に用意したい。そう思い考えついたもの。
「押し花」だ。
押し花なら、花は枯れることもない。
それに、2人の思い出を振り返るのに
押し花の栞などがあったらより楽しく振り返れるだろう
きっとこのなんてことない日にあげる
押し花は、未来永劫枯れることはないだろう。
無論、きっと永遠とも思える時間を
この押し花は僕たちに与えてくれるのだろう____。