「病室」
出たくない。
ここに居たらみんな私を見てくれる。
みんな私を気にかけてくれる。
優しくしてくれて、何でもしてくれる。
これが本当に私の人生?と、疑う程には。
これが幸せなのに何故自ら手放さないといけない?
鉄の匂いや消毒の匂いが充満するこの"病室"で、
退院なんてしなくていい。
なら、ここに居れる理由を作ればいい。
はぁーっ!どうしちゃおっかな!
リスカ?OD?他の患者の子に暴力でもしようか!
これから楽しくなるぞ~!!
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あの子、また酷くなってる。
一体どんな幻覚を見てるのか...
そもそも、ここが何処か理解をしていないのか。
普通の病院?ここは"精神病院"だっての。
あの子は元々、病気を患ってる。
そんなんにも気づかず、本当哀れ。
"ミュンヒハウゼン症候群"ってね。
あの子の病名。本当、可哀想な子。
「明日、もし晴れたら」
明日は雨だって。
99%ってね、笑
保険なんか掛けちゃって、
どーせ絶対なんかないから〜ってさ。
笑っちゃうね。
でも確率的には雨降りやすいよ〜くらいでしょ?
そんなん思ってるから雨が降るんだよ。
多分この天候だったら雨が降る。
そんな天気だって気分屋なんだから変わるでしょうに、
そんな心意気だから雨降るんだよね〜、
明日は絶対晴れる!くらいで行かないと...
あ、雨とか曇りが好きな人は別ね?
でも明日は君とお出かけだからさ、
明日は絶対晴れる!って思うけど、
「"明日、もし晴れたら"お出かけしませんか?」
「だから、一人でいたい。」
邪魔されるのが嫌い。
分かってるフリされるのが嫌い。
そうして、突き放してきた人物が居る。
正直、話すのは好きだし聞くのも好き。
人だって好き。
それでも、一人でいたい時もある。
そんなわがままで突き放してきた訳だし。
そのときは、感情が昂ってしまっただけ。
本当はそんなこと思っていない。
そんなこと言っても、そのときの傷は消えないものだ。
もう遅い、あとの祭り状態だ。
そんな経験が何度かあった。
今度こそは、次はちゃんとしよう、
それでも癖は治らないもので...
そんなふうに結局いつか突き放すなら、
いっそのこと最初から突き放しとけばいい。
もう、自分で人を傷つけないように...
「"だから一人でいたい"。」
「澄んだ瞳」
絶対に出来ない。
無駄なことだよ。
誰もやってないのは失敗するのが分かるからだよ。
そんなのも分かんないの?
色々な罵詈雑言を浴びせられてきたのは
近くで見てきたから分かる。
それでも貴方たちは自分が信じた道を突き進んで、
間違いを正解にして進んできて、
いつか天下統一するんだって、
本当に思えてきて、
下なんか見ない。ずっと見てるのは頂点だけ。
"澄んだ瞳"で、曇りなんて1つもなくて、
まっすぐ前を見続ける貴方の"澄んだ瞳"に
私は心奪われてしまったのです。
「嵐が来ようとも」
例え、どんな変化があろうとも、
どんな進化があろうとも、
"嵐が来ようとも"。
きっと貴方たちは、
私たちを弄んで、喜ばせてくれて、
貴方たちは、
良く期待を裏切ってきて、予想不可な行動をして、
だから私たちは、
貴方たちに振り回されながら、
"嵐が来ようとも"平常で、
でも心の中では期待をして、
振り回されるのも求めているのですよ。