【平穏な日常】
離れてみると愛おしく
ともにいると疎んじられる
大切であり、邪魔なもの
【愛と平和】
そりゃ幻想だろう
求めても行き着かない
誰もがかりそめのものしか手にできない
それでもなお、願わずには、求めずにはいられないもの
分かってるならそれでいい
懐かしいと、思えることは幸福だ
二度と戻れないと
過ぎし日々に思いを馳せて涙が頬を伝う
そんな過去があれば幸福だ
後悔と憤怒と恐怖と
黒く沈んだ日々を思い出して
暗い部屋の片隅に自分を押しやり
思い出したくもない過去に 囚われている
そんな過去さえも
今の自分には贅沢だ
今という時間しか 自分には流れていない
思い出せない
思い出したくなくて 消してしまった記憶達
何故、思い出したくないかさえも分からない
何かがあったことだけは 分かるのに
未来を嘆く人々よ 未来へ歩む人々よ
過ぎ去りし日々を消してはならない
振り返ってもいい
でも 立ち止まってはいけない
得られる経験、感覚、感慨
それに尽きる
どんなにお金を積もうとも
その一瞬の経験は、譲れない
見ること
聴くこと
触れること
嗅ぐこと
味わうこと
その1つでも、金銭の代わりに差し出すことはできない
大人になって、初めて見たものの、鮮烈なイメージはこれからも忘れない
世界遺産に触れて、ふと思った。
日光東照宮 日本人の歩みがそこにあった
そう感じたのだ。
3月7日、夜、仕事終わりに温泉に行く。
出張先で土地勘もなく、
どこの温泉に行ったものかよくわからない。
それでも有名温泉地だから大丈夫だろうと
高を括って車に乗り込む。
さて、北か南か、東か西か。
スマホをクリクリ弄っていて目に止まった場所
印象的な地名に惹かれた
そんな理由だけで向かった先に水上温泉はある。
今日は月を愛でながら温泉に入ろう
雅なシチュエーションを期待していると、
車は次第に山へと向かっていく。
チラチラと雪が降り始め、次第に強さを増していく。
街灯と、ヘッドライトに照らされて、
先程までは何ともなかった道路が白くなっていく。
温泉はかなり熱めだった。
この地域では源泉掛け流しが多く、
どこも熱めの温度なのだという。
熱すぎて長湯はできなかったのに、
風呂から上がると辺り一面が雪景色だった。
無事に帰れるかな?
温泉ではそうでもなかったのに、
普段見れない景色の中を帰る足取りは、
冒険心にのぼせ上がっていた。
結局、月は見れなかったが、良い夜だった。
通過点だったけど、きっかけになった街を、
次回は足を止めて探検してみよう。
月夜野