理想郷
最終的にはこういう風に生きたい、という理想がある
その理想は時間の経過とともに少しずつ変わっている部分もあるけど
大枠は変わらない
それは社会からみたら
完璧でも完全でもないかもしれない
でも私にとっては最高なのだ
私の好きや心地いいを詰め込んだ場所
理想郷なんてみんな違っていい
私の理想郷は
私にしか作れない
だから私が
何年かかっても自分で作るんだ
懐かしく思うこと
記憶力が乏しいので
覚えていることがすごく少ない
その数少ない覚えていることの中には
懐かしく思うことと
思わないことがある
その差はたぶん
自分の中で消化できているかどうかだ
懐かしく思うものは
その出来事だけでなく
その時の感情とかそういうものも全部消化できた出来事
そして
思い出せるのに懐かしいと感じないものは
まだ自分の中で消化できていないもの
それは傷にも近い形で
癒えることなく自分の中にある
いつか全部を
懐かしいと笑えたらいいな
もう一つの物語
人生は選択で
私には選ばなかった選択肢がいくつもある
幸いなことに
自分の選択を悔やんだことはない
ただ、違う選択をしていたらと
考えることはある
でもどの選択肢のどの物語も
結局同じ所に行き着くのではないかと思う
今はまだ過程で
違いを感じて苦しくなることもあるけど
これが好き
これをしたい
これはしたくない
そうやって積み重ねた結果は
どの道を通ったとしても同じになる気がする
選ばなかった選択肢の物語も
選んでいま歩んでいる物語も
エンディングが一緒なら
大した問題じゃないでしょう
暗がりの中で
暗がりが怖い時期もあったけど
今はあまり怖くない
暗がりで人とすれ違うのは驚くし少し緊張する
でも
暗がりの中ならお互い大した認知はできないから日中に明るいところで人とすれ違うよりは緊張は弱い
暗がりは私にとって
姿かたちを隠すだけでなく
不安も隠してくれるのかなと思う
隠しているだけ、なんだけどね
紅茶の香り
いい香り、と思うものがいくつかある
紅茶の香りも好き
香りは、この世界にいくつも存在する「人間の目には見えないけど確かに存在しているもの」だ
見ることも掴むこともできないけど
記憶に結びつくし
時には人の心も動かす
そして、そういうものは総じて
残しておくことが難しい
匂いや温かさを残せたらいいのに。
忘れたくないのに。