さくらたんぽぽすいとぴー

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8/6/2024, 11:05:40 PM

太陽


私はどう考えても
「陽」に属する人間ではない
重々承知しているし
「陰」に属する自分は嫌いじゃない

でも私は太陽の下が好きだ
いい天気だとそれだけで嬉しい
明るいところを歩くのは楽しい

陰に属する人間ですが
天気がいい日は
のんびり陽の下を散歩するくらい
許されるよね

8/5/2024, 11:11:11 PM

鐘の音


鐘の音は聞こえないけど
たまに、おりんの音が聞こえる

前の仕事をしてる時は
お経が聞こえる時もあった
年に一度、お坊さんが唱えに来てくれていた

おりんの音も
お経も
今はだいぶ「聞こえるだけのもの」になったけど
少し前までは聞こえてくると不思議な感覚になっていた

病気をして生死を彷徨う手術をしたあと
私は目覚めて、生きてる
でも
おりんやお経のはそれを揺るがすのだ

私はあの時
本当に目を覚ました?
今私が見ているものは
本当に目覚めてからのできごと?

私は、本当に生きてる?

時間が経つにつれ
生きてるからこその嬉しさや苦しさが
私は生きているのだと感じさせた
生きているかどうかという不安は
少しずつ小さくなった

もう感じたくはないけど
でもあの感覚はなんというか
忘れたくないなと思う

私が、生死の狭間にいた事を思い出す音

8/4/2024, 11:03:34 PM

つまらないことでも


私が持っているエネルギー量は
多分他の人と比べて少ない
不要なところでエネルギーを使っている部分もあるのだとは思うけど
それを差し引いても多分少ない

でも、好きなことには文字通り
何時間でもエネルギーを費やせる
アウトプットに比べて
インプットのエネルギー消費は低いけど
時間が長くなれば当然量は増える

私の好きなことは
誰かにとっての「つまらないこと」だ
そんなことに何時間も使うなんて、と
思う人もたくさんいるだろう

でも私だって
他の人が楽しんでいも
何が楽しいのかわからないものなんて山ほどある
そういうものなのだ

自分にとってつまらないことでも
誰かの好きかもしれない
誰かにとってつまらないことでも
私が楽しいと感じることと関係ない

自分でエネルギーを注ぐほどに楽しいと思えるものがあるのは
幸せなことだ
だから
私は自分の楽しいを否定しないし
自分にとってつまらないことでも
誰かのたのしいなのかもしれないから
できるだけ否定したくないな、と思う

8/4/2024, 12:27:28 AM

目が覚めるまでに


久々に学生時代の夢を見た
相変らず忘れ物をして
走って家まで取りに行く夢だった

あの時出来なかった
毎食後食器を洗うとか
部屋を整頓しておくとかそういうことが
気がつけば今は何となくできてる
もちろん100%では全然ないけど
あの頃ほど乱れることはなくなった

今のことも
いつかこうやって思い出すのかな
今苦手なことも
気がつけばできるようになるのだろうか

次の夢までに
私は何かできるようになってるのかな
目が覚めるまでに
少しは成長していたいな、と思う

8/3/2024, 3:30:04 AM

病室


懐かしいな
もうすぐ6年経つ

色んな病室を経験したけど
どれもぼんやりとしか覚えてない
狭かったあのベットも
窓の広かったあの部屋も
記憶はあるのに
だいぶ遠のいた気がする

一番長くいた病室は
とても古い建物だった
窓には、格子があった

初めはなんだこれって思ってたけど
過ごしていくうちに気づいた
あぁこれは文字通り
命を守るための格子だ
この格子があるから
私たち患者は飛び降りれないんだ、と

その建物はもう建て変わって
綺麗になったはず
あの格子も
きっと新しい病室にはもうない
古いゆえの直接的な構造だ
当然改良されていく

戻りたい場所では無い
でも
私は多分一生あの場所を忘れない
私だけの場所ではないけど
何にも変え難い記憶と結びついた場所

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