怒られた
呆れられた
笑われた
泣いてしまった
喉が苦しかった

「... はー」

感情が風になって消えてしまったよう

今日だけは

何も考えないでもいいですか

2025/10/04 “今日だけは”

葉がアスファルトに落ちた
すっと風が吹いた
また葉が落ちた
顔色の悪い葉だった
秋だ
そう感じた
2025/10/01 “秋の訪れ”

コーヒーが冷めないうちに、君へのメールを送りたい
「ごめんね。ありがとう」
告白を断る。そのメールを君が見る前に、熱いコーヒーを
ひとくち

2025/09/26 “コーヒーが冷めないうちに”

ふたり、気を使い合う
ふたり、愛想笑いをする
ふたり、謝り合う
ふたり、後悔する
いつからだったっけ
本当じゃなくなったのは

吹奏楽コンクールが終わり
心も体もボロボロで
悲しくて 何よりすごく悔しくて
「𓏸𓏸中学校 銅賞」
その言葉の意味を理解するのにきっかり5秒はかかった
「なんで……なんでなの」
あの演奏が銅なんてありえない
悔しくていつの間にか涙が出ていた
先生が 「来年来年」
そう言った途端
糸が切れたように泣き叫んだ
（なんで、なんで……！）
ただ、それだけだった
次に行こうそう思うには、眩しすぎた
でも、進まなきゃいけない

「眩しくて」 2025/08/01