やさか

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3/29/2023, 12:57:04 PM

 それは、月明かりの真下を歩くようなこと。
 その光が失われる夜があっても、必ずまた輝くと信じられること。
 エンドマークは永遠じゃないかもしれないけれど、あの日の幸せは、わたしの月を照らし続けている。
 翳る日も、消えたわけじゃないと知っているよ。
 一度終わった物語も、失うわけじゃないと、知っているよ。


 #ハッピーエンド

3/28/2023, 3:39:09 PM

 わたしの中が透き通る。
 あなたに何も見せたくなくて、透明に透明になる。
 恋の赤色、嫉妬の紫。盲目の薄墨に、焦燥の鬱金。
 あなたの前には広げられないパレット。
 あなたの前では描けないキャンバス。
 拙い想いを見つめられると、息ができない。
 だからどうか、見なかったことにして。
 透明だったことにして。


 #見つめられると

3/27/2023, 4:31:30 PM

 ガラスというほど脆くはないな、と君が言う。
 ダイヤモンドほど輝かしくもないだろ、と言う。
 だから、あんたの心は石英に似てる、と言う。
 その時から、わたしは、わたしの心ってそういうものだな、と思っている。
 まあ、ついでに言っておくなら、せめて水晶って言ってくれないかな、とも思っている。
 それは、なんというか、ロマンの問題として。


 #My Heart

3/26/2023, 3:06:43 PM

 白詰草の指輪に託した約束。
 忘れないでいてほしかった。
 四葉のクローバーを探した冒険。
 過去にしないでほしかった。
 ラムネの瓶のビー玉に輝いた瞳。
 曇らせないでほしかった。
 大人になって手に入れたたくさんのものと、失くしてしまったいっぱいのきらきら。
 あの頃は、あんなに、早く大人になりたかったのに。


 #ないものねだり

3/25/2023, 1:38:36 PM

 新月みたいだな。
 それをわざわざ探したりしない。探したところで見つかりやしないのだし。
 気づいたらいない。いなかったことに、ふと気づく。
 そうやって、いないときにばっかり、気づくんだよ。
 わたしにとっての君って、そういう感じ。
 君のこと、好きでも嫌いでもない。
 でも、君がいない、ってことばかり、気になるんだ。


 #好きじゃないのに

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