今日は楽しかったな
今日はちょっと疲れたな
今日少しだけ良いことあったな
今日しんどかったなぁ
毎日そんなことを考えながら帰り道を歩き、家に着く。
毎日同じペースで時間は過ぎていくけれど
1日も同じ天気でで同じ感情の日はないんだって
今日は少し頑張ることが出来たな
明日はどんな日になるかな
また明日よろしくて
今日はさよなら。
『今日にさよなら』
「ねぇ!大きくなったら結婚しよね!」
「うん!しようね!」
22年後...
「俺と、結婚してください」
「よろしくお願いします!」
5年後...
「ねぇパパ!あーちゃんね!ぱぱとけっこんする!」
「だめだよ!パパはママと結婚したんだから!」
「2人ともかわいいなぁ。」
22年後...
「お母さん、お父さん、結婚します。お世話になりました」
「「おめでとう。そして、生まれてきてくれてありがとう」」
8年後...
「おばぁちゃん!おじぃちゃん!きたよ!!」
「いらっしゃい、よく来たね」
この当たり前に見える幸せが
当たり前ではないことは分かっているけれど
100年先も
1000年先も
この幸せが続きますように
『1000年先も』
「ねぇ、勿忘草の花言葉知ってる?」
「えー知らない」
「『真実の愛』っていう花言葉なんだよ」
「そーなんだ、素敵だね」
「でしょ、あともうひとつあるんだけどね……」
ある日、俺の彼女は空を飛んだ。
これがきみとした最後の会話だった。
きみは空を飛ぶ少し前、好きな花の話をしたよね。
君が好きな花は
"勿忘草"
『勿忘草』
「ねぇ、海沿いにあるブランコ乗りにいかない?」
「いいね、行こうか」
わたしがあのブランコが好きな理由。
「わぁ、やっぱりきれい」
波の音
海の匂い
きれいな夕焼け
嫌な事を全部忘れることが出来るここが
わたしの居場所。
『ブランコ』
「ごめんね」
謝らせてよ
「ありがとう」
感謝させてよ
「また明日ね」
言っても叶わないもんね
「だいすきだよ」
言いたい
なんでどの言葉ももうあなたに届かないの
先に行かないで
置いていかないでよ
『あなたに届けたい』