もしも世界が終わるなら、大事にしていた物がいらなくなるのだろう。
大切に思っていたことも、きっと必要がなくなる。
世界が終わると知ったら、今は捨てることが出来ない物や気持ちが、どうでもよくなって、全部捨ててしまう気がする。

靴紐を結ぶのが苦手だ。
急いでいると、どうしても縦結びになってしまう。
靴紐がない靴を買おうかと思って、お店の中を見て回っていたら、いつの間にか靴紐がある靴を見てしまっている。
靴紐がある方がカッコいいと無意識に思っているのかもしれない。

答えは、まだ分からない。
全く分からないと思っていても、ずっと考えていると、何か思い浮かんでくるような気がする。
心の奥底では何となく分かっているのかもしれない。

君と見上げた月は、いつもよりとても大きく見えて、少し怖かった。
「何だか、この世の終わりのような月だね」と君が言っていたのを、今でも覚えている。

質問が書かれた紙に答えを書いていく。
書き終わった紙を改めて見ると、空白が多い。
自分のことに関する質問なのに、空白を埋めることが出来なくて、自分のことを全く分かっていなくて、見えてないのだと気付かされた。