緋美祈

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6/19/2024, 11:06:37 AM

友達から連絡が来た。

『なぁなぁ聞いてくれよッ!
オレ、昨日女の子と一緒に帰ったんだぜ!?
しかも相合傘しながら!!』


信じるわけないだろ普通。
まぁ返してやるか。
[まじかよー!可愛かった?]


『可愛いに決まってんだろ!
小さくてふわふわしてる子なんだよ』


嘘だろ本当なのか、?
[じゃあ写真見せろよ~笑]





写真がすぐに送られてきた。

………ネズミ、??



あっ、女の子って「女(メス)の子(ネズミ)」ってこと!?

6/15/2024, 11:29:45 AM

仕事の合間に友達から電話が来た。
 

「オレ好きなシリーズ本あってさー、
もう家に5巻あるのよね笑
『詐欺に注意!』っていう本なんだけど
めっちゃおもろいんよ笑笑
しかも結構高いんだよね~。
でもあと少しで6巻目出るっぽいから楽しみだわー。」



完全に騙されてやがるなこいつ。
ってか詐欺喚起のシリーズ本ってなんだよ。


「おいおい!それ完璧詐欺だろ?笑」


その本について一番詳しい俺はニヤリと笑った。
仕事が捗りそうだ。

6/13/2024, 2:02:46 PM

「赤い紫陽花の下には死体が埋まっている。」


記憶が蘇る。



――俺が死んだら、埋めてくれ。
      そして紫陽花を植えてくれ。 
 

数年前に双子の兄が放った言葉だ。
オレとは違って兄は皆に好かれていた。


許せなかった。


オレは兄を殺した。
周りはオレが死んだと思った。

今度はオレが好かれる番だ。


「にーちゃん。大嫌いだけど大好きだよ。」
紫陽花に向かって言い放った。


紫陽花は血のように赤く染まっていた。

6/12/2024, 10:31:11 AM

俺は立派な大人だ。
好き嫌いなんかするもんか。

「あっUFO!!」
テキトーな所を指差す。
おバカな友達は引っかかってくれる。

これでピーマンを食べずに済んだ。 


俺は立派なオトナだ。
嫌いなことがバレなければないのと一緒だ。

6/9/2024, 10:15:30 AM

「んー…あぁもう朝か…」

日差しが眩しくてなかなか目を開けれない。
朝ってこんなに暖かかったか?


…いや違う。嫌な予感がする。
温かいのは股間周りだ。
やったか?23にして。

「トイレ行く夢見なきゃよかった…。」



俺が今感じている温もりは、
朝の温もりか、股間の温もりかは分からなかった。

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