雪を待つ
甘い香りが部屋を満たす
期待を込めて待つ子どもたちの眼差し
さあいよいよお待ちかねの最後の仕上げ
少し高い位置から「とんとんとん」と
まるで雪を降らせるように粉砂糖を丁寧にふりかける
「うわぁ〜」小さな感嘆がもれる
雪のようなお化粧を施したスイーツの出来上がり
お待たせしました
どうぞ召し上がれ!
イルミネーション
小さな光が集まり
ピリッと澄んだ空気によく映え美しく冬を彩る
ひとりで見てても自然と笑顔になる
誰かと一緒に見ることができたら
もっと素敵な笑顔になっちゃうかもね
寒いけどなんだかほっこり温かいイルミネーション
愛を注いで
私の作るごはんやお弁当
料理は好きだけどこだわりがあるわけではないし
ものすごーく凝ったものを作るわけでもない
時には冷凍食品だって使うしね
いつも家にあるものを適当な感覚で作っているから
レシピはなんとなくとしか言いようがない
でもね美味しさの秘訣を強いて言うなら
食べている笑顔を想像したり
ほんのちょいと愛を注ぐってことかもね
重すぎない程度にさらりと
これがポイント
何でも美味しいと平らげてくれてありがとう
心と心
離れると冷たく
近づくとあったかい
体は離れていても関係ないんだね
あったかくなりたくて
相手のことを思いやったり
素敵な言葉を探したりするのも
今ある幸せに気づける大切な時間
ありがとう
何でもないフリ
天気の良い休日
柄にもなく朝からちょっと良い気分でお掃除
鼻歌なんか歌いながら部屋はきれいになっていくから
私の気分もどんどんアガル!
滅多にないゾーンに入った感覚を味わいながら
ウキウキしながら移動してたら
ソファーで足の小指だけをしこたま強打
しまった調子に乗りすぎた
目からキラキラの星が出た
声も出ないほどの痛みに
動くことすらできずうずくまる
心拍数は上がり呼吸は浅くなり悶絶する
夫が「大丈夫?」とひとこと
このまま少しじっとしてればきっと大丈夫と
心の中で暗示をかける
じっと耐えること数分、何も変わらない
今回は無理と悟った
自分が悪いのは一番良くわかってる
誰にも何にもぶつけることのてきないこのやるせなさ
知らない間にじわっと涙が滲む
何でもないフリはできなかったわ
まだまだ修行が足りませなんだ