泣かないで
そのことばが
人を元気づけたり癒やすこともあれば
泣きたい人にはかえって鬱散の機会を制限したり
時に傷つけうることもあるなんて
少し前までの私は考えもしてなかった
冬のはじまり
高い空
澄んだ空気
落ち葉
焼きイモ
お鍋でだんらん
こたつでみかん
もふもふの靴下でぬくぬく
ココアでホッと一息
カイロでホカホカ…
小さな楽しみを見つけながら
冬本番に備えよう
終わらせないで
フィナーレが始まる
幸運にも手にしたプラチナチケット
ああもっとこの世界にいたいと心でつぶやく
ついさっき幕が上がり始まったはずが
体感はほんのわずか
あっという間に舞台上の世界に引き込まれた
眼の前のカンパニーの情熱と
それに心動かされ反応をかえす観客
すべてが揃って作り出される世界
私はというと、笑われるかもしれないが
実は客席という舞台の一部として参加している気分で観ている
楽しさ満足感がクライマックスに達していくのと同時に、終わってしまうという淋しさが拮抗する
生の舞台はこれだからクセになる
忙しく暮らす日々のなか
非日常を感じる時間旅行
現実にもどるまで
もう少しだけこの世界を終わらせないで
愛情
自分が愛情深いとは思えない
どちらかといえば浅い気がしている
よくいえばさっぱり
その逆で諦めが早くドライ
どこか他人事なのかもしれない
シャンパンタワーのように
自分のための愛情のグラスみたいなのがあって
それが一杯なって溢出れたものだけが
他の誰かに向けられる愛情なのだとしたら
私自身の愛情のグラスがまだまだ一杯になるには程遠いか、どこからか漏れ出しているみたいだ
だから他人に対して愛情をちゃんと向けられていないのかもしれない
人生まだまだ修行は続くな
微熱
夫が微熱だと体温計を見せる
それ私の平熱です
あなたの体温が低すぎなのですよ
食事はバランス考えて作ってるつもり
薬よりできればタバコ控えて頂けるとよろしいかと…