椿灯夏《少しずつ削除します》

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1/1/2023, 12:56:38 PM

お題《新年》
 


 
創作のコンテストやイベントに参加して、入賞や選評をもらう。わくわくどきどきしながら、たくさんの想いを煌めきに変えて、言の葉の雨を心の中に降らせて――。



今年も言の葉たちと一緒に、夢を見ます。



色あせない夢を。



12/31/2022, 7:32:45 AM

お題《一年を振り返る》



傷つき悲しみそれでも歩き続けた。

それでも歩めたのは語ることができるのだから。語るために、唯一無二の言の葉を。

果てし無く遠い旅路の向こうにある、煌めきを手に入れるために。


楽園はまだまだ遠いけど。


それでも近づいてきたな、と思った一年。



諦めた瞬間終わるんじゃない。


《始まる》んだ。


人は終焉と再生を繰り返して、成長してゆくものだから。



描き続けることで夢は叶う、叶っている。


たくさんの月と幻想を抱いて、今年一年お疲れさまでした。

12/28/2022, 11:41:29 AM

お題《冬休み》



異国のクリスマスを描いた童話の物語が、キラキラ輝いて見えたんだ。



物語しか寄り添う者はいない。それでも確かに、幸福だったんだ。鮮やかなポインセチアが庭先を染めて、雪原に佇む図書館は――僕の小さな箱庭《たからもの》。 



おすすめの物語を手にとって見たら、もうそこは寒くなんてないし悲しくなんてない。



冬休みの孤独が解けた先にはきっと――笑顔の明日が生まれるから。


12/24/2022, 3:50:21 PM

《お題》イブの夜



天の涙が降る夜に煌めく街灯り


幸福の声が咲いて 散って



僕らは特別な物語を描く



それは永遠に枯れることのない――
鮮やかな物語


12/24/2022, 4:49:13 AM

お題《プレゼント》


たまたま通りかかった虹色のおしゃれな雑貨屋さんで見つけた、小瓶に入った桜色のキャンディー。


春色の淡くてあまい君の纏う空気と一緒だと、思わず頬が緩む。


気がついたら手にとって、レジへと向かっていた。


ああ――なんと言って渡そう。君の誕生日は冬の月だし、特別な理由もない。妙にそわそわした気持ちで、でも必ず喜んでくれるであろう君に、早く会って渡したい。



俺は流行る心をおさえ、駆け出した。



君に、はやく渡したくて。


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