お題《新年》
創作のコンテストやイベントに参加して、入賞や選評をもらう。わくわくどきどきしながら、たくさんの想いを煌めきに変えて、言の葉の雨を心の中に降らせて――。
今年も言の葉たちと一緒に、夢を見ます。
色あせない夢を。
お題《一年を振り返る》
傷つき悲しみそれでも歩き続けた。
それでも歩めたのは語ることができるのだから。語るために、唯一無二の言の葉を。
果てし無く遠い旅路の向こうにある、煌めきを手に入れるために。
楽園はまだまだ遠いけど。
それでも近づいてきたな、と思った一年。
諦めた瞬間終わるんじゃない。
《始まる》んだ。
人は終焉と再生を繰り返して、成長してゆくものだから。
描き続けることで夢は叶う、叶っている。
たくさんの月と幻想を抱いて、今年一年お疲れさまでした。
お題《冬休み》
異国のクリスマスを描いた童話の物語が、キラキラ輝いて見えたんだ。
物語しか寄り添う者はいない。それでも確かに、幸福だったんだ。鮮やかなポインセチアが庭先を染めて、雪原に佇む図書館は――僕の小さな箱庭《たからもの》。
おすすめの物語を手にとって見たら、もうそこは寒くなんてないし悲しくなんてない。
冬休みの孤独が解けた先にはきっと――笑顔の明日が生まれるから。
《お題》イブの夜
天の涙が降る夜に煌めく街灯り
幸福の声が咲いて 散って
僕らは特別な物語を描く
それは永遠に枯れることのない――
鮮やかな物語
お題《プレゼント》
たまたま通りかかった虹色のおしゃれな雑貨屋さんで見つけた、小瓶に入った桜色のキャンディー。
春色の淡くてあまい君の纏う空気と一緒だと、思わず頬が緩む。
気がついたら手にとって、レジへと向かっていた。
ああ――なんと言って渡そう。君の誕生日は冬の月だし、特別な理由もない。妙にそわそわした気持ちで、でも必ず喜んでくれるであろう君に、早く会って渡したい。
俺は流行る心をおさえ、駆け出した。
君に、はやく渡したくて。