【海の底】
自分の幸せよりも他人の幸せを
何よりも大事にした心優しい人魚の話。
彼女は王子様を救った優しい人なのに。
声を失っても、足が裂けるほどに痛くても
ただ、愛する人のそばにいたかっただけなのに。
愛する人を幸せを想って
人魚の姿に戻ることを選ばなかったのに。
なぜ泡になって精霊にならなければいけなかったのか
きっと彼女の中では
たとえそれがナイフだと知らなくても。
ナイフを受け取ってしまったこと。
自分の幸せの為に一瞬でも王子様を刺そうとしたこと。
その全てが罪だったんだ。
とっても優しい女の子だったから。
泡になって消えることはなくて。
「人のためになることをしなさい」と
彼女に罪滅ぼしをするきっかけを作ってくれた。
だから彼女は精霊になったのよ。
「バカだ」というだろうか。
限りある命を他人の為に投げ捨てられる
人ってそんなにいなくて。
辛かっただろう。助けたのは私なのに。
どうして気づいてくれないの?って。
他の人と結婚してしまうこと。
沢山沢山泣いたよな。
でも愛する人の幸せって
泣けるほど嬉しいことでもあるよな。
きっとこんなにも愛せる人に出逢えた彼女は
間違いなく幸せだったと私は思う。
【君に会いたくて】
ずっと大好きな小説がある。
すっごい感情移入しちゃって沢山泣いて。
辛くて苦しくて思い出しただけで泣くほど
だった時期もある。
そんな小説の中の彼に何度会いたいと思ったか。
ねぇ、私のことも救ってよ。
なまえをよんで、気付いて。
私の太陽にもなってほしかった。
救ってほしかったよ、ほんとに。
「助けに来たよ」って笑ってよ。
将来、もし私が結婚したとして。
子供ができたとしたら
大好きなあなたの名前をもらってもいいですか。
【閉ざされた日記】
私の場合。
人知れず言えないことは
ノートになんか残さない。
心の奥底に蓋をして閉まっておくの。
蓋って言っても間違った箇所を消すかのように
ぐしゃぐしゃーっと塗り潰してあるのだけれども。
誰かに言って否定されることが怖いし
こんな私を知って欲しくなかった。
でもやっぱり弱さを曝け出すことも強さであって。
とか思ったりもするけど言えないかな。性格上。
まぁでもいつか話せないことを
小説にしてみてもいいかもしれない。
私にとっては誰にも言えないことでも
端からみたらそれは単なる「物語」に過ぎないから。
【木枯らし】
人は寒くて厚着をして。
花は茎が折れないようにとふんばって。
葉っぱ宙高くまで舞踊る。
鳥は寒くても綺麗な空を飛び
魚はそんなの関係ないと呑気に泳ぐ。
寒い冬はまだまだ続きそうですが。
皆様それぞれご自愛しながらお過ごしください。
【美しい】
「見方を変えると考え方が変わる」
つまりは、固定概念に囚われるなってことなんだけど。
例えば。道徳の授業でやった人もいるのではないか?
「ネガティブ(短所)をポジティブ(長所)
に言い換えよう」みたいなやつ。
これは逆で「考え方を変えると見方が変わる」よね。
根本的には同じ意味だけど
「あの人飽きっぽいよね!」って思ってみてても
「あの人いろんなことに興味があるよね!」と
思ったらその人の印象って変わるものだと思う。
恋をすると世界の見え方が違うという。
愛する人を亡くしたら世界の見え方は違うという。
世界は残酷だと言うのなら
美しいところを探してみればいい。
あの人のことを嫌いだと言うなら
まずはあの人をいいところを探してみればいい。
探しても見つからないこともあるかもしれない。
私自身も見方をいくらを変えても何通りも変えても
考え方が変わらないことがある。
いくら考え方を変えても、見方が変わらないときがある
まぁそーゆときとは気楽は
「そーゆこともあるわ」精神で自分を責めないようにね