貴方と離れて、私
自分で言うのも変だけど物凄くモテて
もしかしたら貴方より愛してくれる人
要るかなとか思ってみたりもして
現実逃避をするように
その人たちに逃げてみたりもした
でもね
どれだけ話しても会ってみたりしても
不器用に愛してくれた貴方を思い出した
モテたって一つも嬉しくないよ
もう貴方一人を愛せすらしないんだから。
君は今、何を見て何を感じていますか。
君は今、誰と出会って誰を愛おしく思うのでしょうか。
君は今、どんな匂いを嗅いで思い出を巡っていますか。
君は今、どんな音を聴き声を奏でているのでしょうか。
君は今、どんな空を見ていますか。
君は今、どんな風に吹かれていますか。
君は今もなお、私との日々を覚えていてくれていますか?
君は今、幸せですか?
どこか物憂げで儚いあの空を眺めて
いつかは綺麗だと思えるのでしょうか。
貴方と同じ空を見て
同じ気持ちで居られたら
それ以上の幸せはないと言うのに。
そんな願いさえ叶わない気がして
それがどれだけ辛い事か、貴方は分かっているのかしら。
あの時は
曇った私の心さえも「綺麗だね」と笑う貴方がいて
初めてあの空を、自分自身を愛せる気がしていたのに。
結婚報告や、新しい命を見る度に私は
自分にない幸せがどうしようもなく羨ましく
妬ましいと思うほどに何も無い人間で。
親戚の元に産まれたばかりの小さな命を
この腕に抱いたときに思った。
貴方と離れた事に今は一つも後悔はないけれど
いつか、お腹を痛めて産んだ子を抱く時に
隣にいて欲しいのは貴方なんだと
幸せだと涙を流す相手は
他の誰でもない貴方であって欲しいと。
「 素敵な人と出逢って幸せになって欲しい。」
そう何度も私に伝える貴方に
私はいつも虚しさを覚える。
「 貴方以上に愛せる人なんてどこにも居ないの。
だから、もっと素敵な人になって帰ってきてよ。」
幾度も道を迷い戻りながらも
最終的に辿り着く場所が私であれたら
どれだけ幸せなのだろうか。