脳裏破滅ガール
嗚呼 脳内再生ような様な
会いたいって待った真っ赤な嘘
ダーリン会おうよってダーリンダーリン
鏡の國のAlice―――
鏡の国とはあなたが住んでいる場所の遥か遠く。
美しい薔薇が咲き誇る楽園のような国らしい。
辺り一面、真っ紅に染まりそこは夢のまた夢だそう。
ある条件を満たすことで鏡の国へ入ることが可能らしい。
憂鬱な雨が降り外を出る気になれない。昨日も失敗して…
泣きたい気持ちでネクタイを結んだ。でも仕方が無いや、いかないと。
傘もささずに歩き続けいつも通る道をひたすら歩く。
)あれ?こんな場所…。あったっけ?
前まで無かったような建物があって吃驚してしまった。
ショーウィンドウには素敵な人形のようなお洋服。一目惚れしてしまった。
迷わず中に入った。その瞬間、
目の前が暗くなった。逆らうような気持ちで目を開けると奥に光が見えた。
そこには見たことも無いような、
景色が広がっていた。
紅く染まる薔薇の門を潜ると、薔薇の楽園と言えるほどの量の茨だ。
見惚れて一身に歩きある建物の前で足が止まった。
純白なテラスに2人用のティーカップ、
そして紅茶。
優雅にも程があると言える。
いつかこんな暮らしをしてみたいって心の底から思った。
すぐ近くには噴水があり頂上で小鳥が2羽、優しい子守唄のように鳴いていた。
触れて見たいけど、触れると全て崩れてしまうようで。
触れて見たいけど、触れると全て壊れてしまうようで。
中々勇気を出せずにいたその時、
また暗い空間へ。
でも限界で思わずうとうとしてしまい
記憶が無い。
目が覚めると何故か部屋にいた。
ここはどこだろうって不思議になりながらもとりあえずポケットに手を入れた。
)あっれぇ?確かここに入れたはずなんだけどなぁ…。
入れたはずの携帯がない。連絡も取れないじゃないか!
まずは部屋から出ないと―――。
あっ!道でも聞こうかな?
この家に人は居なさそうだしとりあえず外にいかないとね。
外は快晴で風が心地よい。
まるで飛んでいるみたいに軽い。
)あっ!ここ前から気になっていたお店だ。じゃあこの近くに家あるかな?
ショーウィンドウを見るだけでやっぱり見惚れてしまう…。
レースがふんだんに着いていて、襟元がピシって決まってて、なんだか格好いい。
なんだか歩き疲れてしまったのか、ベンチで思わず眠ってしまった。
あなたは意味が分かりますか?
意味は下へ⤵⤵⤵
このお話は、亡くなった方が最後に見た鏡の真反対の場所にある人と入れ替わるという話です。
最後の希望と言いますか?
走馬灯と読み取りますか?
様々な考察があるので考えてみてください。
いく=毎回ひらがなで書いています。
行くと逝くをかけています。
ネクタイを結ぶ=自〇する。
寝てしまうor眠りにつく=亡くなってしまう。
前半のお話は最初に見ていたネクタイを結んだ女性。
ちなみに女性のような仕草でネクタイを結ぶというのも伏線です。
1人目の女性は憂鬱と思い夢の空間へ行くとまずは探索をしたい性格でした。
2人目の女性は知らない空間にいたらまずは携帯電話を探し連絡を取ることを優先とする性格でした。
同じ人のように繋がっていますが2人と違う女性です。