今はしないけど
幼い頃は道端のお花を摘んで
花びらを1枚ずつちぎって
花占いしてたな
令和の時代にも存在するのかな?
なんかロマンチックではあるんだけど
あれってさ
お花かわいそうじゃない?
だったらさ
好きか嫌いか花びらちぎってないで
作戦練るなりアプローチするなり
自力で落としたほうが 良くない?
◇すき きらい◇
あなたと添い遂げる覚悟があれば
わたしは今頃 広島にいるだろう
わたしが目移りしなければ
いまもあなたの言葉に縛られて
泣いたり怒ったりしてたのかな
地元に帰りたいって
泣きながら懇願しなければ
あなたの心は壊れなかったよね
もしあのときに戻れるなら、って
時々思うんだけれど
少し考えて でもすぐに頭をふって
願わないようにしてる
だって
わたしが選ばなかった人生を
選んで生きている「わたし」が
いると思うから
あんまり願いすぎると
パラレルワールドのわたしの人生に
変わっちゃう気がするから
いまのわたしが大切に思ってる人を
これからも大切にしたい
あなたに出会わなかった世界線を
「わたし」は望まない
◇岐路◇
たとえば 周りの人がみんな消えて
聞こえてくるのは
蛙の鳴き声と鈴虫の音のみ
とっぷり暮れた夜空を見上げ
わたしは誰を思うんだろう
生きていてほしい人のこと
大切な家族のこと
過去に置いてきた思い出
縁を切った友達のこと
いっぱい思い出すんだろう
そうなったら やっぱり
花盛りだった頃に大喧嘩した
きみに会えたら
底なしの絶望から救われて
笑っちゃうかもな
◇世界の終わりにきみと◇
◇だれにも言えない秘密◇
なくした、恋
もっと一緒にいられると思ってたのに
自分から手放した恋
あなたの吸い付くような肌が今でも蘇る
キスした唇が覚えている
ながい睫毛を覚えている
あなたに触れた箇所 あなたが撫でた箇所が
脳内で再生される
わたしを食わんとする眼光 吐息が
今だに恋しい夜がある
自分から落っことしちゃったくせにね
◇失恋◇