past love story by Lily

Open App
6/8/2024, 10:45:41 AM

たとえば 周りの人がみんな消えて

聞こえてくるのは

蛙の鳴き声と鈴虫の音のみ

とっぷり暮れた夜空を見上げ

わたしは誰を思うんだろう


生きていてほしい人のこと

大切な家族のこと

過去に置いてきた思い出

縁を切った友達のこと

いっぱい思い出すんだろう


そうなったら やっぱり

花盛りだった頃に大喧嘩した

きみに会えたら

底なしの絶望から救われて

笑っちゃうかもな



◇世界の終わりにきみと◇

6/5/2024, 2:54:54 PM

◇だれにも言えない秘密◇

6/3/2024, 4:14:34 PM

なくした、恋
もっと一緒にいられると思ってたのに
自分から手放した恋
あなたの吸い付くような肌が今でも蘇る
キスした唇が覚えている
ながい睫毛を覚えている
あなたに触れた箇所 あなたが撫でた箇所が
脳内で再生される
わたしを食わんとする眼光 吐息が
今だに恋しい夜がある


自分から落っことしちゃったくせにね



◇失恋◇

6/3/2024, 3:42:18 PM

本音を通して生きていくのは 難しい

みんながみんな自分の感情を押し通しては

社会も組織も成り立たない

上手い具合に 相槌打って

時には愛想笑いもしておく


本当は性に合わないんだけどね



どっちでもいいことは成り行きに任せる

ただ、どうしても譲れないときは

周りの顔色は伺わない

自分の中で出た答えは 大切にする


◇正直◇

6/2/2024, 5:46:47 AM

湿気ってくる床や 肌に触れる空気の重さ

蛙の大合唱 乾かない洗濯物

GWの陽射しに夏の訪れを感じて

押入れに片付けたのに

またブランケットを引っ張り出してみたり

日々の服装や寝具に気を取られて

ハンガーに静かにたたずんでいるコート

車内に置きっ放しの手袋

そして夏日に忍ばせたアームカバー


祝日のない月に突入して

鬱々と過ごすなか

どしゃ降りの外の世界を

相棒の毛玉と眺めている

去年の自分に思いを馳せて



◇梅雨◇

Next