神様へ
私の願いなど聞き入れたくないこと
十分に、承知しています
神様へ
力無い私に、あと少し力を
あの方を守る力をください
神様
いない
そんなこと知っている
希望とは縁のなかった私の生きてきた道に
ふと転がってきた貴方は
まるで天使のようだった
だから、勘違いしてしまうんだろう
力無い私も、運命だ
自らが諦めた結果の運命だ
だから、神様
いま、私が諦めず立てば
私があの方を守り続けると誓ったら
運命は、変わりますか
快晴
何気ない一日だ
ただ、晴れてるだけの一日
あまりにも快晴すぎると、雨だと景色がどう変わるか考えるのは私だけだろうか
でも、それぐらい
ただの、快晴
まともな思い出もない
快晴は気分がいい分
その気分を落としに来る
昨日も快晴で、パチンコで負けた
その前の快晴は競馬で負け
その前は競輪で……
何気なくないな、快晴は
だから俺は雨が好きなんだよ
遠くの空へ
って、
君はいつも言ってるよね
遠くの空に何があるのか
君はなんにも知らないくせに
僕は知ってるし
君に遠くの空を教えたのも僕だ
教え方が悪かったかな?
さぁ、どうやって説得しよう
どうやら本気で行く気らしいし
……君は知らなくていいのに
あの綺麗な空の先には
本当に、何も無いことを
言葉にできない
何が起こったか分からない
何があったか思い出せない
声が出ない
頭が回らない
怖い
何も分からない、怖い
何かを失ったはず、失ったものは
失ったものが思い出せない
でも、確かに覚えてる
そんな気がする
だから怖い
言葉にできない
なぜ?
大切なものを失った気がする
そう言葉にすればいい
そう、そうだよ
落ち着けばよかったんだ……
何かを失ったか分からずの僕は
今日も笑顔だよ、たぶん
春爛漫
あの時はまるで、狂ってた
あなたのためなら
世界も殺す
自らも
今考えれば馬鹿らしい
その分、楽しかった
嬉しかった
楽だった
花びらが視界に入り、先を見えなくさせるとき
いつもあなたを思い出す
世界も
自らも殺した怪物を
私にした、桜色を