誰よりも、ずっと
そんなことを言うくらい
あなたに一途では無いけれど
私があなたへ思う気持ちは
誰にも勝っているとは言えない
どんな気持ちも、決して
愛も、感謝も、憎悪も、嫌悪も
共に等しく、同じく想う
誰よりもあなたに感じる気持ちのない私は
誰よりも、ずっと
あなたを知っているのかもしれない
これからも、ずっと
なんだっけ、誰から言われたんだっけ
言われた時は嬉しかった気がする
でも、思い出せない
忘れてしまったのだろうか
そんな気も、しない
最初から言われていないのかもしれない
これからも、ずっと
叶わなかった願いなのだろうか
あまりにも当たり前のように言われたから
覚えていない、だけかもしれない
沈む夕日
間に合わないって、知っていたはずだ
もう少しで暗くなる
そしたら夜だ
タバコはもう最後の一本
お酒なんて、もつと思った自分がバカだった
手元に残された拳銃も弾は三発
こんな山奥に俺が持ってる拳銃の弾が都合よく置いてるなんて有り得ない
こんな俺を待つ夕日なんて、あるはずがない
日が沈むほどに、気も沈む
でもこれが、気のない俺が俺か
さて
今日の夜が見れることを願うよ
君の目を見つめると
いや、真正面から見ることなんてそうないんだけどね、僕は背が低いから
僕の仕事には背の高さなんて関係ないからね、背が低くたって気にはならないさ
そんなことより
ちゃんと気持ちを伝えれないままで、ごめんね
それで、それで
君の目を見つめると……
ダメだね、僕は
最後くらい気持ちを伝えようとしたのに、上手く言葉にできないや
最後って?
僕、そう言った?
間違いだよ、間違い
ほらさ、僕、よく間違えるじゃんか
明日はやいの?
ごめんね、こんな夜に
それじゃ、またね
星空の下で、君はなんと言ったっけ
一生君を守るから
違う、あいつはロマンチストじゃなかった
僕と付き合ってください
もっと、遠回しだった気がする
この星々を見ると、君を思い出すよ
でも、なんて言ったかなんて
私は思い出したくないのかも知れない
本当は、頭の隅で覚えてる
僕は弱くて、君は強いんだ!
私はあの時、どうしてあの言葉を
君の思うままの意味に捉えれたのだろう
分からなくていい
分からない方が、君を忘れない